家庭果樹でも作れるトロピカルフルーツ
フェイジョア
科名:フトモモ科学名:Feijoa sellowiana原産地:ウルグアイ パラグアイ ブラジル南部別名:アナナスガヤバ樹高:2m-3m主な開花期:5月中旬-6月主な収穫時期:10月中旬-12月上旬栽培難易度: (ふつう)
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フェイジョアとは
ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部など南米を原産とする、冬も葉が落ちない常緑性の樹木で果実を食用とする果樹です。亜熱帯性の果樹に分類されますが、寒さにも比較的強く、日本でミカンの育てられる場所であれば、気候的に露地栽培は問題ありません。また、常緑で冬にも葉をつけており、枝を切ることで大きさや形もある程度調整できるので、生垣・目隠し・庭木としても利用できます。鉢植えでの栽培も比較的しやすいです。日本の気候でも比較的育てやすいトロピカルフルーツといえるでしょう。
姿・形
樹高は放任すると5mを超す大きさになりますが、果樹として育てる場合は通常、手を入れて2-3m程度におさえます。
5月~6月に径4cmほどの花を咲かせます。花びらは外側が白で内側が暗紫色、真っ赤な糸を束ねたような多数の雄しべが花の中心から放射状に伸び、非常に目立ちます。花びらには甘みがあり食べることができます。
花後に長さ5cm前後の長だ円形をした果実が枝にぶら下がるようにつきます。果実は最初緑色で熟すと赤く色づいてきて、中秋~晩秋が食べ頃になります。完熟した果実はパイナップルのような芳香があります。中はゼリー状で甘みがありそのまま生で食べられます。味の表現は難しいのですが、西洋ナシとモモをあわせたような風味と言われます。葉は革質で厚みがあり固め、表は濃緑色でツヤがあり、葉の裏は柔らい短毛が密生しており白銀色に見えます。
フェイジョアの葉 |
フェイジョアの幹 |
品種
代表的な品種
アポロ
やや果実の大きな品種。フェイジョアは同じ品種同士や一本の木では実を付けないことが多いのですが、この品種は自分の花粉を受粉して1本で実を付ける性質が強めです。果実は味・香りとも非常によい。
トライアンフ
晩生で果実の収穫期が11月下旬-12月下旬。一本(同一品種間)では実がならず、他の品種(の花粉)が必要です。香りがよい。
マンモス
果実が大きくジューシーですが、収穫後の足が早くてあまり日持ちしません。1本(同一品種間)では実がなりません。
また、これ以外にもたくさんの品種があり、葉っぱに斑の入るものも知られています。
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