観葉植物にも鉢花にも適する肉厚の葉をもつシソ科の植物
プレクトランサス
科名:シソ科学名:Plectranthus別名:プレクトランツス《読みの違い》原産地:
|
プレクトランサスとは
アジア・アフリカ・オーストラリアの熱帯・亜熱帯を中心に200種以上が分布する、毎年育つ多年草です。茎が上に伸びる「立ち性」とつる状の茎が長く伸びて這う、もしくはやや立ち上がり斜上する「這い性・半立ち性」の2タイプに分かれます。葉は丸や卵形でフチにゆるいギザギザが入るものが多く、茎の断面はたいがい四角形です。花は先端の開いた筒状で小さく、ひとつの花茎に数輪~数十輪つきます。
名前はギリシア語のプレクトロン(雄鳥のけづめ)とアンサス(花)の2語からなり、花のかたちに由来します。
主に這い性・半立ち性の種が観葉植物として親しまれていましたが、花の美しい立ち性の園芸品種も作られて、近年では鉢花としても利用されます。夏花壇などでよく見かける派手な葉色が楽しい草花コリウスとは広いシソ科の中でも近縁にあたります。
種類・仲間
()は学名 P.はPlectranthusの略モナ・ラベンダー |
ヌンムラリウス(P.nummularius) 南アフリカ原産の這い性・半立ち性タイプです。葉は長さ5cmほどの円形で厚みがあります。フチはゆるいギザギザになり、葉色は黄緑色で表面には光沢があります。青紫色の小花がちらほらと咲くきます。
エールテンダリー(P.oertendahlii) 南アフリカ原産の這い性・半立ち性タイプ、茎葉には軟毛が生えています。葉は円形~幅広の卵形で長さは5cmほど。葉表は濃緑色で葉脈が網目状に白く浮かび、裏は紅紫色。葉のフチは丸っこいギザギザになります。
バリエゲイティッド・ミントリーフ(P.Variegated 'Mint-leaf')
這い性・半立ち性タイプでマダガスカル原産種のマダガスカリエンシス(P.madagascariensis)の園芸品種ではないかと言われています。葉は卵形で長さ3cmほど、フチは丸っこいギザギザになります。葉色は明緑色で白い縁取りが入ります。葉をこするとミントのような爽やかな芳香があります。
モナ・ラベンダー(P.'Mona Lavender')
立ち性タイプ、草丈は50cmを超します。南アフリカ原産種から作られた園芸品種で、葉表は光沢のある濃緑色、裏は紫色です。花茎は濃紫色、花色はラベンダー色で人目を惹きます。花茎の色と花色のくっきりしたコントラストがよいです。
関連するページ
プレクトランサスの育て方コリウスとは>コリウスの育て方
シソ科の植物
観葉植物