プリムラ・オブコニカの育て方
サクラソウ科 学名:Primula obconica 用途 鉢植え 中国-ヒマラヤに分布するサクラソウの仲間です。和名は「トキワザクラ(常磐桜)」、別名シキザキサクラソウ(四季咲き桜草)とも言いますが、主な開花期は冬-春です。 |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
花がら摘み・株の掃除
黄色く枯れてきた葉、咲き終わった花はそのままにしておくとカビることがあるので、こまめに取り除きます。また、咲き終わった花を取り除くのはタネを作らせないためでもあります。タネを作るのに栄養がとられると、株が疲れて花が小さくなったり、開花期間が短くなります。
花は枯れてきたものをひとつずつ摘むのではなく、花茎の下の方の花が枯れてきたら上の方の花がきれいに咲いていても、花茎の元から切ります。早めにすることで株が疲れず、シーズン中は新たな花茎を次々と伸ばして花を咲かせます。もったいないと思うかもしれませんが、時には思い切りも大切です。
扱いの注意点
オブコニカはプリミンという化合物を含み、人によってはかぶれることがあります。一度かぶれると、2度目、3度目は更に症状がひどくなるので気をつけましょう。特に、葉裏に生えている毛に触れると症状が出やすいです。皮膚の弱い人はゴム手袋など手を保護するものを着用します。
日当たり・置き場所
寒さがやや苦手です。耐寒温度は5℃以上、最も快適に育つ気温は20℃前後です。
日当たりの良い場所で育てると花もよく咲きます。冬の間は寒さを避けられる室内の明るい場所、春・秋はベランダや屋外の日当たりの良い場所、夏は直射日光を避けた涼しい日陰が適しています。暑さがひどいと株がバテます。
オブコニカはプリムラの中では日陰に強く、弱い光にも’耐える’ので室内に飾るのに適しています。ただし、室内の気温が高すぎると、ひょろひょろに間延びするので暖房の入った場所は適しません。
水やり・肥料
やや湿り気のある環境を好みます。水切れに敏感で乾燥させるとすぐしなっとなりますが、水をやるとしゃっきっと復活します。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。葉や花に水をかけるとカビることがあるので気をつけます。
肥料は一度にたくさん与えるのではなく、薄めのものを途切れずに与えるのがコツです。月2回液体肥料を与えます。夏は暑さで弱ることがあるので与えません。
用土
水はけのよい土が適しています。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を用います。
植え替え・植え付け
大きくなった株は株分けを兼ねて植え替えを行います。適期は花後の4月-5月、暑さの過ぎた9月中旬-下旬が適期です。くわしくは、「ふやし方」の項を参照に。
ふやし方
株分けでふやすことができます。適期は4月-5月、9月中旬-下旬です。
鉢から抜いた株は周囲の土をよく落とします。株元をよく見てどこで株が分かれているか確認して、手で軽く引きはがすように株を分けます。強引に引っ張って株を引きちぎらないようにしましょう。株が分かれている箇所ならさほど力を入れずに分かれます。分けた株はひとつずつ用土に植え付けます。
かかりやすい病害虫
灰色カビ病、ナメクジ、ヨトウムシの被害が見られます。
灰色カビ病は多湿で発生しやすい病気です。葉や葉に白い斑点が出て、カビが生えます。発生の見られた箇所や早めに取り除いて株を風通しの良い場所に移動させます。ひどい場合は取り除いた後、殺菌剤を散布します。
ナメクジやヨトウムシは葉を食害するので見つけ次第駆除します。特にヨトウムシは食欲旺盛でほおって置くと葉を食べ尽くされます。
まとめ
水やりの際、花や葉に水をかけない
やや寒さに弱い、冬は室内で管理した方が無難
花が枯れてきたら花茎の元から切り落とす
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