ヤサシイエンゲイ

カトレアに近いランの仲間

ブラッサボラ

ブラッサボラ・ノドサ
ブラッサボラ ノドサ
科名:ラン科
学名:Brassabola
原産地:熱帯アメリカ
草丈:30cm-40cm
主な開花期:種により異なる

難易度バー バー バー バー バー
(種によってはややむずかしい)
耐寒性バー バー バー バー バー
(よわい)
耐暑性バー バー バー バー バー
(ふつう)

ブラッサボラとは

南米に15-20種が分布するランで、樹上などに根を張り付かせて生活する着生種です。バルブ(茎が肥大した器官)の先端に厚い葉を1枚付ける種と細長い棒状の葉を付ける種の2タイプ大別されます。前者はブラッサボラから外され、リンコレリアという別属に分類することもあります。

カトレアとは近縁に当たり、属を越えた交配が可能です。カトレアと交配されて生まれたものはブラソカトレアと呼ばれます。花の中心に位置するリップ(唇弁)と呼ばれる花びらを大きくする目的で交配に利用されます。

花の咲く時期や大きさは種により異なります。花色は白や淡い黄色や緑、一茎に1-10輪ほどを咲かます。夜に良い香りを漂わせるものが多いです。淡色の花が月明かりに照らされてぼうっと浮かび上がり芳香を放つ様子はなんとなく神秘的です。属名は16世紀イタリアの植物学者ブラッサボラにちなみます。

仲間・種類

B.はBrassavolaの略、〔〕は学名

ディグビヤナ〔B. dygbyana = Rlyncholelia digbyana〕
メキシコ~中米原産。 別属のリンコレリアに分類することもある。花色は淡緑と白で細かく切れ込むリップが繊細で美しい。夜間によい香りを放つ。

ノドサ〔B. nodosa〕
メキシコ~パナマ、ベネズエラ原産。長さ10cm前後の細い茎をもち、その先端に棒状の葉を1枚付ける。花は淡緑色と白で径7cm前後。

育て方

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
      種により異なる          
植え替え
    バー バー        
肥料
    バー バー バー バー バー バー  
日当たり・置き場所

比較的強い日射しを好むランなので、一年を通して葉が焼けて傷まない程度にたっぷり日光を浴びせます。日照不足になると充分に株が育たず、花も咲きません。
置き場所は春~秋はベランダなどの屋外、冬は室内です。真夏は高温と強すぎる日射しで葉が焼けることがあるので、ネットなどを用いて30%程度の遮光を行います。風通しの良い環境を好むので、鉢を吊ってもよいでしょう。
耐寒性はありません。冬は15℃程度キープできれば理想的で、ボーダーラインは10℃くらいです。室内でも充分に日が当たる場所に置きます。

水やり・肥料
春~秋はたっぷりと水を与え、冬は乾かし気味にします。肥料は春~秋にかけて、薄めの液体肥料をときどき与えます。

かかりやすい病気・害虫
カイガラムシとナメクジの被害が見られます。
カイガラムシは薬が効きにくいので、こすり落として駆除します。早めに見つけて対処することが大切です。ナメクジは葉や花を食害します。捕らえるか誘殺剤を用いて駆除します。

植え替え・用土
植え付けには水ゴケを用い、木枠バスケットや小さめの素焼き鉢に植えます。植え付ける際、水ゴケはしっかりと(堅め)詰めます。

ふやし方
株分けでふやすことができます。

手入れ
栽培の基本はカトレアに準じます。

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