葉も花も楽しめる熱帯植物
プセウデランテムム
プセウデランムム・ラクシフロルム |
科名:キツネノマゴ科学名:Pseuderanthemum原産地:熱帯~亜熱帯草丈:10cm~3m主な開花期:5月-10月難易度 (ふつう) |
プセウデランテムムとは
世界の熱帯~亜熱帯に約120種が分布します。毎年花を咲かせる多年草、低木があります。多年草は生長すると株元が木質化(茎が木肌のようにごつごつと堅くなる) するものがあります。
花は細長い筒状で先端が5枚に花びらに分かれます。大きさは2cm前後で、色は、紫、青紫、白、オレンジ、ピンクなど、バラエティーに富みます。葉脈が黄金色になったり、葉色が紫色のものなど花に負けず葉も美しく多彩なものが多いです。
プセウデランテムムの名前はギリシア語で否定を意味する「プセウド」と「エランテマム属」の2語からなり、「エランテマム属の植物に似ているけども異なる」、という意味です。
種類
〔〕内は学名。P.はPseuderanthemumの略。 アトロプルプレウム・トリコロル〔P. atropurpureum 'Tricolor'〕
高さ1m~2m、葉に灰緑色やクリーム色、ピンクの斑が入ります。花は紅紫色です。
レティクラツム〔P. reticulatum 〕
高さ1m前後、葉は先端が細めで全体がやや細長く、緑地に黄金色の葉脈がびっしりと走ります。葉の幅が広く卵形をした変種、オヴァリフォリウム〔var. ovarifolium〕は鉢植えで出回ることがあります。花色は白です。
ラクシフロルム〔P. laxiflorum〕
高さ1m前後、濃い赤紫色の花を咲かせます
育て方
栽培カレンダー1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え付け |
肥料 |
日当たり・置き場所
やや湿り気のある日当たりを好みます。半日陰でもよく育ちますが、日照不足になると葉色が悪くなり、花付きも悪くなります。特に葉に斑の入るものは光が足りないと、本来の鮮やかな模様が出ず、ぼやけた感じになります。
耐寒性はないので冬は室内に取り込んで、窓際でよく日に当てて育てます。冬越し温度は最低5℃以上、できれば10℃程度保ちます。
水やり・肥料
春~秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥にはある程度耐えますがやや湿り気のある環境を好み、生育期はよく水を吸うので、水切れさせないようにしましょう。
気温の低下とともに生育が鈍り、水もさほど吸わなくなるので、晩秋の頃から水やりの回数を減らして、冬は土が乾いたら軽くやる程度、乾かし気味に管理します。冬に過湿にすると、根腐れを起こすことがあります。
肥料は春~秋の生育期、2ヶ月に1回、固形の肥料を与えます。
かかりやすい病気・害虫
アブラムシ カイガラムシ ハダニ
春先から新芽や茎葉にアブラムシが発生します。見つけたら早めに薬剤を散布して駆除します。
カイガラムシは薬が効きにくいのでブラシのようなものでこすり落とします。
ハダニは高温で乾燥した環境で発生しやすい害虫です。葉裏について栄養を吸汁します。小さくて見つけにくいですが、葉がかすれたように色が抜けるような症状が出たら葉裏をチェックし、見つけたら薬剤を散布して駆除します。
植え付け・用土
水はけと水もちのよい土が適しています。植え替えの適期は気温が充分に上がる5月中旬~6月です。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は5月~7月です。
手入れ
姿が乱れてきたら、枝を切り戻して形を整えます。適期は花後です。
ポイント
・よく日に当てることで葉の色ツヤ、花付きも良くなります。
・水は春~秋はたっぷり、冬は控えめ。
・冬越しは5℃以上、できれば10℃。
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