マコヤナ
- 科名
- ウズウコン科
- 学名
- Calathea
- 別名
- -----
- 原産地
- 熱帯アメリカ
- 大きさ
- 30cm~1m
- 開花期
- -----
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
ブラジルを中心として熱帯アメリカに100種以上が分布します。葉にエキゾチックな模様が入るものが多く、観葉植物として親しまれています。花の美しい一部の品種は鉢花としても出回ります。
地際から葉の軸を伸ばして、その先端に楕円形やタマゴ型の葉を付けます。葉には種によって異なる様々な模様が入ります。茎は這うように横に伸びて立ち上がりません。地際の葉のつけ根から花茎を伸ばして花穂を付けます。花穂は苞と呼ばれる葉の一部が密生し、その間から花をのぞかせます。
見た目そっくりで間違えやすい植物に同じ科のマランタがあります。両者は生殖器官の構造などで区別されますが、外見での明確な違いはありません。
名前の由来
名前はギリシア語のカラトス(かご)に由来しますが、はっきりした理由はわかりません。諸説の一つとして、花穂の形をかごに見立てたとも言われています。
代表的な2種
〔〕内は学名、C.はCalatheaの略
観葉植物として親しまれている代表的な種にマコヤナとランキフォリアがあります。どちらも温 室など一定の気温がキープできる場所で、地植えにしてのびのび育てると1mに達することもあります。鉢植えで育てると草丈50cm程度で収まります。
マコヤナ〔C. makoyana〕
ブラジル原産、葉はタマゴ型です。葉色は明るめのグリーン、濃いグリーンの大きな斑点模様が左右交互に入ります。斑点は表から見ると濃いグリーンですが、裏は紫紅色です。葉は薄くて半透明、光に透かすとちょっと不思議で美しいです。光の強弱などで葉がつけ根の部分でカクンと寝たり直立する「睡眠運動」をします。マコナヤは「マコヤンさんの」の意で人名に由来します。葉の模様から英名でピーコックプラントと呼ばれます。
日本には明治時代初期に入ってきましたが、いったん途絶えてしまいました。昭和20年以降に再導入され、観葉植物として普及しました。
ランキフォリア〔C. lancifolia〕
ブラジル原産、葉は細長い線形でフチがゆるくウェーブします。葉色はライトグリーンで、濃いグリーンの矢羽根模様が葉脈左右に入ります。葉裏は赤紫色になります。ランキフォリアは「披針形葉の」の意で鋭角ぎみの細長い葉のかたちに由来します。
その他の仲間
ベラ〔C. bella〕
葉は長さ30cm、幅15cmになります。葉色は灰緑色で濃いグリーンの羽状模様が入ります。ベラは「美しい」の意です。
ロツンディフォリア〔C. rotundifokia〕
ブラジル原産、草丈およそ30cm。葉は丸に近いタマゴ型で長さ30cm前後、フチがゆるくウェーブします。葉色は明るめのグリーンで葉脈に沿って白い筋が全体に入ります。
ルフィバルバ〔C. rufibarba〕
葉は細長い線形で、表は明るめのグリーンで裏は紫紅色になります。葉のフチがゆるくウェーブします。
ゼブリナ〔C. zebrina〕
葉が長さ60cm、幅30cm、草丈1mになる大型種です。葉色は緑色で黄緑色の縞模様が入ります。ゼブリナは「シマウマのような縞」の意で葉の模様に由来します。
クロカタ〔C. crocata〕
草丈20cm前後。花茎を伸ばしてその先端に明るいオレンジ色の花を咲かせ、鉢花として利用されます。葉の表は暗いグリーンで、裏は紫紅色になります。
リーツェイ〔C. lietzei〕
草丈60cm前後、葉はやや先端のとがった長楕円形でフチにゆるくウェーブがかかります。葉色は濃いグリーンでライトグリーンの矢羽根模様が入ります。葉裏は赤みがかった紫色です。