- 科名
- カヤツリグサ科
- 学名
- Carex
- 別名
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- 原産地
- 全世界
- 大きさ
- 15cm~1m
- 主な開花期
- 4月~5月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
カレックスは全世界に2000種以上が分布する植物です。日本にはその1/10にあたる約200種が自生しています。特に温帯の冷涼な地域に多くの種類があります。毎年育つ多年草のものが多いですが、1年で枯れる一年草も知られています。地際から細い葉を出して茂る姿は繊細な感じを受けます。根がしっかりと張るので、路肩の土留めに植えられるものもあります。
葉をメインに楽しむ植物で、種によって葉の幅が広いものからワイヤーのように細いものまであります。葉色は緑色のものをはじめ、斑の入るものやライム色、ブロンズ色のものもありカラフルです。葉の間から花茎を長く伸ばしてその先端に雄と雌の花(雄小穂、雌小穂)をそれぞれさかせます。一部、葉と花穂のコントラストの美しい種もありますが、往々にして鑑賞価値はあまり高くないです。
名前の由来
属名でもあるカレックスはギリシア語のケイロ(keiro:切る)に由来し、手が切れるほどエッジが鋭い葉の縁にちなみます。
種類
〔〕内は学名。C.はCarexの略
モロウィー〔C. morrowii〕
和名カンスゲ。日本に自生する種で園芸品種に黄白色の斑が入るシマカンスゲがあります。
コニカ〔C. conica〕
和名ヒメカンスゲ。カンスゲに似ているがやや小型。
オシメンシス〔C. oshimensis〕
和名オオシマカンスゲ、八丈島などに自生します。斑入りの’エヴァーゴールド’〔'Evergold'〕という園芸品種が普及しており、ベアグラスとも言われます。日本から海外に渡ったものが人気になり、逆輸入されて普及しました。
育て方
- 多湿にしない
- 肥料波控えめに
- 枯れた葉は取り除く
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月 |
---|---|
肥料 | 4月下~9月 |
日常の手入れ
枯れた葉はそのままにしておくと美観を大きく損ねるので付け根から切り取ります。
日当たり・置き場所
日向でも日陰でもよく育ちます。斑入り種は強い直射日光下で葉焼けすることがあります。鉢植えで不安な場合、真夏は明るい日陰で。
水やり・肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。地植えは一度根付いてしまったら特に水やりはいりません。
肥料はあまり与えなくてもよく育ちます。まず、植え付ける際にはゆっくりと効く肥料を土に混ぜ込んでおきます。その後は、葉の色つやが鈍い場合は、薄めた液体肥料を与えます。元気に育っているときは肥料を追加で与える必要はありません。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
暖かくなって元気に生長を始める3月が植え替えの適期です。株が大きくなりすぎた場合は同時に株分けを行います。
水はけのよい土が適しています。水はけが悪いじめじめした場所や過湿の環境では根が腐って枯れてしまうことがあります。鉢植えは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を用います。
ふやし方
株分けでふやします。
植え替え時、根を傷めないように株を切り分けて植え付けます。また、種によっては花後にできたタネが地面にこぼれて勝手に生えることもあります。
楽しみ方
線の細い草姿ですが、非常に生育おう盛で根をがっしりと張る植物です。暑さ、寒さにも強く栽培しやすいです。グラウンドカバーや寄せ植えにも利用できます。
関連する植物
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フウチソウ
イネ科 難易度★★★☆☆
草もの盆栽や山野草として古くから愛されてきました。草丈は最大70cmくらいになり、根が横に伸びわさわさと茂ります。