キバナコスモスの育て方

明るい花色が特長のコスモス類

キク科 「き」からはじまる植物

キバナコスモス
科名
キク科
学名
Cosmos sulphureus
別名
キバナアキザクラ
原産地
メキシコ
大きさ
30cm~1m
主な開花期
7月~10月
耐寒性
ややよわい
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

メキシコ原産、花が咲いたあとに枯れる一年草です。名前の示すとおりコスモスの1種ですが花色は橙色や黄色など私たちが普段コスモスと呼んでいるものとは色彩がやや異なり、草丈は低めで花も早い時期から咲き始めます。黄色の花を咲かせるコスモスの仲間なので、キバナコスモス(黄花コスモス)です。 学名「コスモス・スルフレウス」の「スルフレウス」は「硫黄色」の意味でこれも花色に由来すると思われます。

日本に来たのは大正時代ですが普及したのは1960年代後半で、今までにない赤色の品種'サンセット'が日本で作出されて以降、急速に普及しました。ちなみにこのサンセット、世界的に有名なアメリカの花の審査会「オールアメリカセレクション(AAS)」で1966年に金賞を受賞しました。そのほかにも八重咲きで赤花と黄花がある'ブライトライト'、草丈があまり伸びない'サニー'、半八重咲きで緋色の'ディアボロなどの品種が知られています。

性質は丈夫で育てやすく、真夏の炎天下でもめげることなく元気に育ち花を咲かせてくれます。特に涼しくなってくると花色が鮮やかに冴えます。花壇や広い場所にたくさん植えると非常に見応えがあります。コンテナや鉢で育てる場合は草丈の低い品種`サニー`を選ぶと良いでしょう。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 4月中~8月上
肥料 5月~9月

日常の手入れ

基本的な性質はコスモスに準じます。枯れた花をそのままにしておくとタネができてそちらに栄養がとられてしまいますので、こまめに摘み取るようにします。

水やり・肥料

乾燥には比較的強いですが、極端に乾燥させないよう土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

腐葉土などの有機質のたっぷり入った肥沃な土なら肥料は不要です。生長がよくない場合は様子を見ながら月1回を目安に液体肥料を与えます。逆に与えすぎると葉ばかり茂って花が咲かなくなるので注意。

かかりやすい病害虫

ほとんど見られませんが、風通しが悪くなるとハダニの被害が見られます。特に高温で乾燥する時期に発生しやすいです。

植え付けと用土

水はけのよい土ならば、特に選ばずに育ちます。

5月~9月が植え付けの適期です。茎葉がよく茂り株が張るので株と株の間隔は20cm以上とります。

ふやし方

4月~8月がタネまきの適期で、夏にまく場合はできるだけ涼しい場所を選びます。春にまくと夏に咲き、夏にまくと秋に花を咲かせるのでタネまきの時期をずらして途切れなく満開の時期を楽しむこともできます。

タネは花壇やコンテナに直まきして間引きながら育てても良いですし、ビニールポットにまいて苗を育ててある程度大きくなったら植え付けても良いでしょう。

楽しみ方

日当たりと水はけがよい、やせ気味の土地でよく育ちます。暑さに強く、丈夫で気温の高い春~秋まで特に季節を選ばずに扱うことができます。草丈の高くなる品種と低くなる品種(矮性種-わいせいしゅ-)があり、コンテナや鉢に植える場合は矮性種が適しています。花壇に植える場合は群植すると非常に見栄えがします。また、黄色系と赤系を混植すると賑やかさを演出できます。

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