メジャーではないが、美しいラン

キシスとは

ランの仲間 「き」からはじまる植物

キシス
リミンギー〔Chysis limminghei〕
この植物の育て方
科名
ラン科
学名
Chysis
別名
チシス
原産地
メキシコ~アンデス山脈
大きさ
高さ30cm~40cm
開花期
4月~6月
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

メキシコからアンデス山脈(ベネズエラ、ペルーなど)にかけて、およそ6種が (分類はあいまいで『2種とその変種』とする考えもあります) 分布するランの仲間です。樹木やヤシ類、湿った岩上などに根を張り付かせて生育する着生種で、ランの中では中ぐらいのサイズです。

バルブ(茎)は中程がずんぐりした紡錘形や、こん棒状で下垂します。長さは種によって多少異なりますが、おおよそ20cm~40cmになります。葉っぱは薄手で先端の尖った楕円形、縦方向に何本も筋が入ります。バルブの左右に3~5枚つきます。

春に新芽を出すと同時に花芽を伸ばして3~10輪の花を咲かせます。花びらは分厚いロウ質で色は乳白色、レモンイエローなどですが、変異が多く一概には言えません。芳香のあるものが多いです。 春~秋は新芽を伸ばして葉を広げて生育し、バルブが肥大して、冬には葉を落として休眠します。

名前の由来

キシスはギリシア語で「融解」という意味です。これは、花粉塊がやわらかくてロウ質なことにちなみます。中心にある花びら(唇弁)の入口に筋状の隆起が並んでおり、その様子を乳児の歯に見立て、英名で『ベイビー・オーキッド』とも呼ばれるそうです。


種類

〔〕内は学名

アウレア〔Chysis aurea〕

メキシコ~コロンビアにかけて分布します。花色はレモンイエローですが、茶褐色の模様が入るなど、変異が大きいのが特長です。

ブラクテッセンス〔Chysis bractescens〕

メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスに分布します。花色は乳白色でアウレアの変種とすることもあります。

関連する植物