育て方はこのページの下
- 科名
- アカネ科
- 学名
- Coffea
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 5月~8月
- 大きさ
- 高さ30cm~8m
- 耐寒性
- よわい(10℃以上)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・耐寒温度は10℃以上
- ・日当たりを好みますが夏は半日陰に
- ・カイガラムシがつきやすい
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月~7月 / 9月~10月 |
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さし木 | 5月~6月 |
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
剪定(枝を切る作業)
放任でもさほど枝は乱れず、ある程度の樹形に収まります。むやみに切り戻しや整枝の作業は必要ありませんが、大きくなりすぎて株全体のバランスが崩れた場合は、 伸びすぎた枝を切り戻したり、混み合った部分の枝を切り落とすなどの作業を行います。
日当たり・置き場所
できるだけ日光に当てて育てた方が生育もよく、葉のツヤもよくなります。ただ、真夏の直射日光はきつすぎて葉が焼けて一部がスポット的に枯れることがあります。明るい日陰、もしくは午前中は日が当たるが午後からは日陰になるような場所に置いた方がよいでしょう。また、斑入りの品種は斑の部分が葉焼けしやすいので、特に注意が必要です。
熱帯性の植物で寒さは苦手です。10℃以上の気温を保てるようにしましょう。必然的に11月以降は室内に取り込んで育てる事になります。日当たりを好むので、できるだけ明るい場所に置きます。
水やりと肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。特に真夏は乾きやすいのでこまめに水を与えるようにします。冬はあまり生長せずに水も吸わないので水やりを控えめにして、乾かし気味に管理しましょう。
肥料は生長期の5~9月にかけて、観葉植物用の置き肥を月に1回の割合で与えます。冬は肥料を与える必要がありません。
適した土
水はけがよい土が栽培に適しています。赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土が適しています。市販の観葉植物の培養土でも充分です。
植え替え・植え付け
根の生育が旺盛なので2年に1回、早ければ毎年植え替えが必要です。適期は遅霜の心配がなくなった5~7月頃です。この時期をのがしてしまった場合は9~10月頃でも可能ですが、秋も深くなると気温が下がり生育が鈍るので、あまりおすすめはしません。植え替えの作業はどうしてもある程度根を傷めてしまいますので生育が旺盛である程度が傷んでもすぐに生長して回復する生育期初期(5~7月)が適しています。
植え替えの手順
鉢から抜いた株は根がびっしりと張っているはずです。この状態だと新しい根が生長しにくいので、全体を一回り小さくするように周りの土を落として根をほぐし、改めて一回り大きな鉢に新しい用土で植え替えます。それ以上大きくしたくない場合は枝や幹を切り詰めて、軽く周りの土を落としたあと、同じ大きさの鉢に新しい用土をすき間に埋めるような感じで植え替えます。いずれの場合も、鉢の底には大粒の軽石を敷いて通気性をよくしましょう。
ふやし方
さし木
さし木は切り戻したときの枝を利用するといいでしょう。元気で勢いのある枝を選んで4~5節を目安に切り取ります。コーヒーノキの場合は先端の新芽の付いている部分はさし木に利用しないので先端から2節ほどは切り落とします。さし穂の葉の枚数はだいたい6枚くらいになります。下の2枚は取ってしまいます。これは余分な水分が葉から抜けていくのを防ぐためです。川砂や市販のさし芽、タネまき用の土に挿して、約1ヶ月は直射日光の当たらない半日陰の場所で育てます。2ヶ月くらい経って新しく芽が出て生長しているようなら根が出た証拠です。鉢に植え替えて通常通りに育てます。
タネまき
コーヒーはとりまき(タネを採ってすぐまくこと)が基本で、乾かすと発芽率が落ちます。もし生豆を手に入れる機会があればチャレンジするのもおもしろいでしょう。発芽適温は15℃くらいです。 川砂を使用して、タネには土を1cmほどかぶせて発芽まで乾かさないようにします。
かかりやすい病害虫
害虫:カイガラムシ ハダニ
空気が乾燥すると、ハダニやカイガラムシが発生することがあります。ハダニは葉の裏について植物の栄養を吸います。ハダニが発生すると葉が白っぽくかすり模様のようになり、美観を損ねるだけでなく生育にも影響を与えます。空気が乾燥するときは霧吹きなどで株全体にたっぷりと水をかけてあげましょう。発生が多い場合は薬剤を散布して駆除します。
カイガラムシは薬剤が効きにくいので、見つけ次第早期に歯ブラシなどでこすり落として駆除します。
関連する植物
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チャノキ
ツバキ科 難易度★★★☆☆
製茶用の作物として有名ですが、庭木や生垣などにも利用されます。