- 科名
- キントラノオ科
- 学名
- Tristellateia australasiae
- 別名
- -----
- 原産地
- 熱帯アジア~オーストラリア
- 大きさ
- つる長 8m~10m
- 主な開花期
- 6月~10月(気温があれば周年)
- 耐寒性
- よわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
沖縄や台湾、マレーシアなどの熱帯アジアからオーストラリアにかけて広く分布するキントラノオ科のつる性の樹木です。キントラノオ科と聞いてもぴんとこないとは思いますが、日本人にも認知度の高いものとしてアセロラ(コウシュンカズラとは別属)が挙げられます。
つるを他のものに絡ませながらよじ登っていき、その長さは10mに達します。花は茎の先端に付き、鮮やかな黄色で径2cm、5枚の花びらを持っています。熱帯性の植物で一定以上の気温があれば、一年を通して花を咲かせてくれます。日本での開花期は主に初夏から秋(沖縄では春~晩秋)です。
寒さが苦手なので鉢花として扱いますが、つるが長く伸びる上に細かく枝分かれするので、沖縄では垣根などの利用もみられます(熱帯各地で垣根 などに利用されていたものが、鉢花として出回るようになった、と言うのが順番としては正しいです)。
漢字では「恒春葛」と書き、葛はつる性植物のことを指し、恒春は台湾最南端の地域「恒春(中国語読み:ハンチュン)」からきているそうです。
コウシュンカズラをふくむキントラノオ科コウシュンカズラ属はおよそ30種の仲間が知られています。非常に花や姿がよく似たキントラノオはつるにはならず枝が立ち上がって伸びる別属・別種の植物です。
育て方
- ・冬越し温度は10℃以上
- ・生育期は水をたっぷり
- ・つるが伸びすぎたら切り戻す
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月下 |
---|---|
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
つるが伸びすぎたら切り戻しをおこないます。つるを少し切り戻す程度なら生育期のいつでもよいですが、ばっさり刈り込む場合は、本格的に生育が旺盛になる前の4月下旬ころが適期です。 生長するとつるは非常に長くなりますが、一気に何mも伸びるわけではないので(むしろ伸びはゆっくり気味です)さほどこまめに切り戻す必要はないでしょう。
つるはアサガオなどでもよく使われるあんどん支柱を立てて絡ませてやると良いでしょう。
日当たり・置き場所
基本は暑いのが好きで寒いのが苦手な熱帯性の樹木です。気温が高いと一年を通して生長・開花しますが、日本の気候では初夏~中秋が生育期(沖縄では春~晩秋)になります。やや日陰でも育ちますが生育期はできるだけたっぷりとお日様にあてましょう。そうすることで葉の色つやもよくなり花付きも良くなります。
寒さに非常に弱く冬越しに必要な温度は10℃~13℃です。冬は室内の日当たりの良い場所に移動させましょう。本来は冬でも緑の葉を付けている常緑樹なのですが、寒さで葉を落とすことが多々あります。葉落してしまっても生きていれば春に芽を出して再生します。落葉した時点であきらめずに、完全に乾かさない程度に水やりを続けて、晩春あたりまで待ってみても良いでしょう。ただし、根と株元が寒さでやられてしまったらほぼアウトですので気をつけましょう。
水やり・肥料
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。気温の高い時期は元気に生長し水もほしがります。冬は寒さで生長しないので乾かし気味でかまいません。
肥料は春~秋の生育期、液体肥料や固形肥料を適宜与えます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え替えの適期は気温が上昇して元気に生育を始める4月下旬ころが適期です。用土は水はけが良ければ特に選びません。
ふやし方
さし木でふやすことができます。気温が高く、つるの生長も良い6月~7月が適期です。
関連する植物
-
セネシオ ミカニオイデス
キク科 難易度★★☆☆☆
南アフリカ原産の多年草でつるを長く伸ばし、明るい黄色の花を咲かせます。