育て方はこのページの下
- 科名
- クズウコン科
- 学名
- Ctenanthe
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- -----
- 大きさ
- 高さ30cm~1m
- 耐寒性
- よわい(10℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・強い日射しをきらいます
- ・湿度を高く保つために葉水が大切
- ・ハダニの発生に注意
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月~7月 |
---|---|
さし木・株分け | 5月~7月 |
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
葉水(シリンジ)
空気中の湿度が高い環境を好みます。湿度が不足すると葉が内側に丸まってしまい、新しく出てくる葉が短くなります。特に乾燥している時期は葉や茎にもたっぷりと霧吹きなどで水をかけて(この作業を葉水と言います)できるだけ株のまわりの湿度が高くなるようにしましょう。また乾燥した環境はハダニ発生の原因にもなります。冬や夏の乾燥時期は特に気を付けましょう。
仕立て直し・支柱立て
生育が旺盛で草姿のバランスが乱れやすいので大きくなってきたら切り戻しや支柱立てなどの作業が必要です。例えば、クメリアーナは茎節の上部からたくさん芽を出します(高芽)。そのままにしておくと全体のバランスが乱れるので、バランスを考えて上部の高芽は適宜切り取ってください。切り取った芽はさし木に利用することができます。
茎葉が自重で上に伸びずにやや倒れ気味になって横に伸びることがあります。その場合は支柱を立てて茎を支えて草姿を整えるようにします。
緑葉摘み
葉に斑の入る品種でも斑の入らない緑色の葉が出ることが時々あります。斑の入らない葉は斑入りに比べて性質が強く生育が旺盛で、斑入りの葉を駆逐してしまうことがありますので、見つけ次第とってしまった方がいいかも知れません。最初から斑のない葉はいくら待っても斑がでてくることはありません。
日当たり・置き場所
耐陰性が強くてやや日陰を好む植物なのでで、あまり日に当てる必要はありません。むしろ直射日光に当てると葉が焼けてしまうので気を付けましょう。あまり植物を飾れない日当たりの悪い部屋などでも育てることができます。春から秋にかけては室内のやや明るい日陰で育てます。屋外に置く場合は明るい日陰に置くようにします。冬は日射しがさほど強くはないですがそれでも直射日光に当てない方がいいでしょう。冬はレースのカーテン越しの日光にあてるか、明るめの室内で育てます。
熱帯性の植物で耐寒性はありません。屋外で育てている場合、冬場は室内に取り込みます。環境や品種にもよりますが10~12℃が越冬の目安です。厳寒期は特に注意が必要です。また、室内の暖房の風などが直接当たるような場所は乾燥するのでよくありません。
水やりと肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏は特に乾きやすいので水切れさせないように注意しましょう。何度もしつこく言ってますが、同時に葉水も与えるようにします。冬はやや乾燥気味に管理します。生育も鈍くなり、水の要求量も減るので通常通りの水やりをすると根ぐされをおこす可能性があるからです。土の表面が乾いて、数日経ってから水やりをするようにします。多湿を好むこと自体は変わらないので、冬でも葉水はこまめに行います。
5月~9月の生育期に肥料を与えます。固形の置き肥を利用するのならば2ヶ月に1回、液体肥料を利用するのならば、月に2回を目安に与えます。冬は肥料を与える必要はありません 。
適した土
水はけの良い土が適しています。赤玉土6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土がよいでしょう。
植え替え・植え付け
根づまりをおこしやすいですので2年に1回を目安に植え替えます。適期は5月~7月です。鉢から抜いたら底の部分の土をほぐして、伸びすぎた根や傷んだ根は切りつめます。それ以上鉢を大きくできなくなったら株分けを行いましょう。植え替えの際には乱れた茎葉を切りつめる作業も同時に行いましょう。
ふやし方
株分け、さし木でふやすことができます。
株分けは植え替えを兼ねて行いますがあまり細かく株を分けすぎるとその後の生育に支障を来すのでひとつの株を2~3くらいにざっくり分ける程度にとどめましょう。
さし木は高芽を切り取って川砂などに挿します。高芽は株が大きくなってくるにつれてたくさん出てくるようになりますので 、大きくなった株は挿し木と株分けを同時に行ってもよいでしょう。 さし木はクメリアーナなど高芽の出る種に限られます。
かかりやすい病害虫
害虫:ハダニ
ハダニは室内が乾燥しているときに発生しやすい害虫です。葉の色が悪くなって生育が衰えたり、新芽に付くとでてくる葉が奇形になったりします。市販の園芸用の殺ダニ剤で駆除します。ハダニは湿気のある環境を嫌いますので、時々霧吹きなどで全体に水をかけてまわりの湿度を高めることにより、ある程度発生を予防することができます。