グロッバの育て方

舞い踊るような姿の花

ショウガ科 「く」からはじまる植物 球根植物

グロッバ
ウィニティー
科名
ショウガ科
学名
Globba
別名
シャムノマイヒメ (シャムの舞姫)
タイノマイヒメ (タイの舞姫)
原産地
東南アジア インド
大きさ
40cm~80cm
主な開花期
7月~10月
耐寒性
よわい
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

インド、東南アジアに70数種が分布する多年草です。名前はインドネシアでの呼び名「galoba」にちなみます。寒さに弱く、冬になると地上部分が枯れて地下の根茎の状態で休眠することが多く、日本では春植え球根として扱うこともあります。地中の根茎は太く肥大するものもあれば、肥大しないものもあり、種によって形状はやや異なります。

根茎から茎がまっすぐ立ち上がり葉を開く様子はショウガの草姿に似ています。地上部分の茎は「偽茎」と呼ばれ、葉の付け根が重なり合って巻いて筒状になり立ち上がっており、正確には茎ではありません。花は偽茎の先端から伸びて弓のようにしなり、穂状に付きます。開花期は主に夏~秋です。

種類

よく栽培されているのは以下の2種です。 〔〕内は学名、G.はGlobbaの略。

ウィニティー〔G. winitti〕

タイ原産。苞(ほう)と呼ばれる葉の一部が赤紫に色づき非常に美しく、「シャムの舞姫」の別名があります。また、苞が白く色づく園芸品種もあります。

ションバーキー〔G. schomburgkii〕

ウィニティーのように苞は目立ちませんが、黄色い花が人目を惹きます。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 5月中旬~下旬
球根掘りあげ 11月
肥料 6月~9月

日常の手入れ

球根の保管

晩秋になると地上部分が枯れて休眠に入るので、球根(根茎)を掘り上げて極端に乾燥させないようにピートモスやバーミキュライトに埋めて室内で春まで保管します。休眠した状態でも寒さが厳しいと枯死してしまいます。

日当たり・置き場所

暑さにもめげず、むしろ元気に育ちますが強い日射しを嫌い、葉焼けをおこすことがあります。生育中は明るい日陰で育てます。

高温多湿を好み、寒さに弱い植物です。冬でも成長させるためには15℃~16℃の気温が必要です。日本ではたいがい晩秋に寒さで地上部が枯れて地下の根茎の状態で休眠します。春に暖かくなると休眠からさめ、再び芽を出しますので春植えの球根として扱うのが一般的です。

水やり・肥料

乾燥に弱い性質があるので、葉が出て生育している期間の水切れは禁物です。特に夏場は乾きやすいので注意が必要です低温(グロッバの場合、15℃以下)の環境下では成長が鈍り根も十分に水を吸いませんので過湿には気をつけましょう。いずれにしても用土の表面が乾いていたらたっぷりと与えるようにするとよいでしょう。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

植え付け時期は春充分暖かくなった5月中旬以降が適期で、早植えは失敗のもとです。植え付けには水もちと水はけのよい土が適しています。6号鉢(直径18cm)に1球くらいが植え付けの目安です。生育中は乾燥を嫌いますが植え付けてから芽が出るまではやや乾かし気味に。

ふやし方

株分けでふやします。

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