- 科名
- ベンケイソウ科
- 学名
- Cotyledon tomentosa spp. ladismithensis
(= Cotyledon ladismithiensis) - 別名
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- 原産地
- 南アフリカ
- 大きさ
- 10cm~20cm
- 主な開花期
- 10月~12月
- 耐寒性
- ややよわい(0℃~5℃)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
南アフリカ・ケープ州原産、ベンケイソウ科コチレドン属の多肉植物です。葉はプックリとして肉厚、先端部分は爪のようにギザギザの突起状になっており、この葉の形が小熊の足をほうふつさせるところから「熊童子」の名前があります。葉の色は淡い緑色で、爪の先端はやや赤みを帯びます。秋も深くなると爪の部分が紅葉して赤みが強く(斑入り種は赤みのかかったピンク色)なり、マニキュアをしたような姿になります。
葉全体は細かいうぶ毛で覆われており、フェルトのような質感があります。茎が立ち上がり、草丈は20cm程度に成長します。 秋になると茎の先端から10cm程度花茎を伸ばし、釣り鐘型の赤褐色や淡いオレンジ色の花を咲かせます。 葉に黄色や白の斑がはいるクマドウジニシキ(熊童子錦)、やや細身でギザギザも少ないコネコノツメ(子猫の爪)などの仲間が知られています。
育て方
- 高温多湿に弱い
- 水やりや肥料は控えめ、特に夏は水をやりすぎない
- 夏と冬は休眠期で春と秋が生育期
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月~6月 |
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日常の手入れ
冬は寒さ、夏は暑さ(高温多湿)が原因で生育が止まり休眠状態になり、気候のよい春と秋が生育期になります。ポイントは休眠期と生育期があることを理解し、水やりや置き場所を考えることです。
斑入り種の注意点
斑入りの種は普通種に比べると性質が弱い傾向があり(暑さや寒さに弱い、強い日差しに弱い、成長が遅いなど)、特に夏の暑さで参ってしまうケースも多いです。
日当たり・置き場所
生育期は日当たりのよい場所で育てます。夏は暑さと蒸れを避けるため、風通しのよい明るい日陰に置きます。夏に葉がポロポロ落ちることがありますが、病気ではなく暑さによる生理現象のことも多いです。冬は0℃以上できれば5℃程度気温が保てる場所、ベランダや室内の日の当たる場所に置きます。寒風や霜は厳禁です。
水やり・肥料
水、肥料とも控えめにします。多いと葉がぷくぷくに肥って先端の爪の部分がわかりにくくなり、葉色も悪くなり、茎も伸びすぎて倒れやすく、ぱきぱき折れやすくなります。
生育期は土が乾いたら水を与えます。休眠期は水やりの回数を少なくして、乾かし気味に管理します。特に真夏は乾くので水をたくさんあげたくなりますが、休眠状態で根があまり水を吸わないのでやりすぎに気をつけましょう。肥料はごく少量でよく、生育期に時々うすめの液体肥料を与えます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え替えの適期は春の生育期です。用土はサボテン・多肉植物の培養土など、水はけのよいものが適しています。
ふやし方
さし芽、葉ざしでふやすことができます。さし芽は葉を数枚つけた状態で茎を切り取り、切り口を乾かしてから土に挿します。葉ざしは茎からはずした葉を土の上に寝かせておきます。そうすると根がでて、小さな芽を吹きます。 いずれの場合も根が出てくるまで水を与える必要はありません。直射日光の当たる場所だとしおしおになるので、明るい日陰に置きます。
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