ヤサシイエンゲイ

なんとなく野趣のある花、ハーブティーは色がきれい

マロウ(ウスベニアオイ)

マロウ
科名:アオイ科
学名:Malva sylvestris
別名:コモン・マロウ
原産地:ヨーロッパ
草丈:60cm~1.5m
主な開花期:5月-8月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(やさしい)

くわしい育て方

〔〕内は学名、M.はMalvaの略

マロウとは

マロウにはたくさんの種類がありますが、単に「マロウ」というと南ヨーロッパ原産のウスベニアオイのことを指すのが一般的です。ウスベニアオイはコモン・マロウとも呼ばれます。毎年花を咲かせる多年草で草丈は開花時で60cm~1.5mです。葉は長い軸をもっており丸形で掌状に切れ込みます。初夏~夏に茎のつけ根近くで直径3~4cmの花を咲かせます。色は紅紫色で濃い紫色の筋がたくさん入ります。花にはほのかな香りがあります。

花は食用やお茶に利用されます。マロウの花で入れたお茶は鮮やかなスカイブルー~紫色で美しく(水質によって色幅があります)、レモンを入れるとさっと薄ピンク色に変わります。

ゼニアオイ〔M. sylvestris var. mauritana〕はウスベニアオイの変種で、見た目はとても似ていますが。日本には江戸時代に入ってきました。果実は中央が少しへこみ、ドーナツのような形をしています。その姿を銭に見立てて「ゼニアオイ(銭葵)」名前があります。

どちらの種も性質は強く、野生化したものも見られます。花も美しいので、花壇植えにも適します。

その他のマロウ

ムスクマロウ〔M. moschata〕 
ウスベニアオイの近縁種。和名ジャコウアオイ、花に甘い方向があるのでこの名前があります。花色は淡いピンク、白など。

マーシュマロウ〔Althaea officinalis〕
和名ウスベニタチアオイ、名前や姿は似ていますがウスベニアオイとは別属です。花色は白、ピンクなど。マーシュマロウの根の乾燥粉末(でんぷん)から作られたお菓子がマシュマロです(現在は使われていません)。

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