マロウの育て方
アオイ科 学名:Malva sylvestris 用途 鉢植え 露地植え マロウにはたくさんの種類がありますが、単に「マロウ」というと南ヨーロッパ原産のウスベニアオイのことを指すのが一般的です。ウスベニアオイはコモン・マロウとも呼ばれます |
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開花期 |
タネまき |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
かなり大きくなるハーブで2mを越す種もあります。風が強い場所では茎が横倒しになってしまうことがあるので、草丈が伸びてきたら支柱を立てましょう。草丈を多少抑えたい場合は、適当な草丈に育った時点で芽先を摘んでしまいましょう(摘芯と言います)。
その後、葉と葉が重なるくらい混み合ってきたら適当に葉を間引いて日光が充分に当たるようにすると花が咲きやすくなります。
日当たり・置き場所
一年を通して日当たりと風通しのよい場所で育てます。風通しが悪いと株が蒸れたり病害虫が発生しやすくなるります。
冬は地上部が枯れますが根は生きています。寒さには強く、霜や凍結に気をつければ屋外で栽培可能です。鉢植えは屋根のある場所に移動させましょう。地植えは腐葉土やワラを敷いて簡単な防寒を行います。
水やり・肥料 ポイント
乾燥にはある程度耐えられます。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は生育期間ほど水を必要としないので回数を少なくします。地植えは植え付け直後はたっぷり与えます。根付いてしまえば特に乾きやすい真夏以外は水やりをしなくても、自然の雨だけで充分育ちます。
肥料は植え付ける際に土の中にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜ込みます。地植えはそれにプラス堆肥を混ぜ込みます。追肥は地植えの場合、必要ありませんが鉢植えで育てているものは花が咲いている期間はハイポネックスなどの液体肥料を月に2回程度与えます。
用土
水はけがよく肥えた土が適します。地植えにする場合はあらかじめ腐葉土を混ぜ込んでおきます。鉢植えは赤玉土(小粒~中粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。酸性の土を嫌いますので苦土石灰を土に混ぜておきます。
苦土石灰…酸性の土を中和する働きがある。苦土とはマグネシウムのことで植物が生長するのに必要な微量要素のひとつです
植え替え・植え付け
根が太く、あまり枝分かれしない直根性です。性質は丈夫ですが、生育期に太い根を傷めてしまうと根付きにくいことがあります。一度植えたものは休眠期に株分けをするとき以外は植え替えをせずに育てます。
大きくなるので鉢植えは尺鉢に1株が目安です。地植えは1m株の間を開けて置いた方がよいでしょう。
尺鉢…直径30cmの鉢のこと。10号鉢とも言う
ふやし方
タネまき、株分けでふやすことができます。
タネまきは春は4月、秋は9月に行います。庭に直接まいても良いですし、箱などにまいてある程度の大きさになってから植え付けても良いでしょう。
苗を作る場合は鉢や箱にバーミキュライトやタネまき用の土を入れてばらまき軽く土をかけて発芽するまで乾かさないようにします。発芽したら間引いていって本葉が5枚くらいの時に植え付けを行います。あまり大きくなってからの植え付けは根付きにくいので注意しましょう。
株分けはふやし方としては一番簡単です。適期は地上部が枯れる10月~11月頃に、株を掘り上げて上からナイフやハサミなどで途中まで切り込みを入れたあとで、手でばりっ!と裂くように2~3分割します。ちょっと乱暴なようですが、丈夫な植物なので多少根が傷んでも簡単に根付きます。鉢植えで鉢の大きさをこれ以上大きくしたくない場合も株分けを行いましょう。
かかりやすい病害虫
害虫 アブラムシ
春先から茎葉、花にアブラムシが付きます。早めに駆除しましょう
まとめ
一度地植えにすると植え替えない
葉が混み合っている部分は間引く
肥料を与えすぎない
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