可憐な春の花
ユキワリソウ(ミスミソウ)
科名:キンポウゲ科学名:Hepatica原産地:北半球の温帯草丈:10cm-25cm開花期:3月~4月栽培難易度:
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ユキワリソウ(ミスミソウ)とは
ユキワリソウ(雪割草)の仲間はヨーロッパ、アジア、アメリカに約10種類が分布する、毎年花を咲かせる多年草です。その中のひとつにヨーロッパ原産のヘパティカ・ノビリス〔H. nobilis〕という基本種があります。余談ですが、ノビリスはラテン語で「高貴な」という意味です。
日本には、分類上その変種にあたるミスミソウ〔var. japonica〕、オオミスミソウ〔var. magna〕、スハマソウ〔var. variegata〕、ケスハマソウ〔var. pubescens〕の4つが分布し、これらがユキワリソウの仲間として親しまれています。主に山間部の落葉樹林の林床や傾斜地に自生しますが、野生のものはめっきり数が減っているようです。
ミスミソウの名前は葉っぱが三角形になる種類があるところから名付けられました。ユキワリソウの名前はサクラソウ科の「プリムラ・モデスタ」という全く別の植物の和名でもありますが、今ではキンポウゲ科のこちらの方が広くユキワリソウとして認知されています。
節のある地下茎から春に花茎を伸ばして、その先端に可憐な花を咲かせます。栽培の歴史は古く、江戸時代にはすでに優秀花の選別品種の記録などが残っています。産地や種類によって様々な変異があり、花色はもとより花の咲き方もバラエティーに富みます。特に日本海側の一部に自生するオオミスミソウは変異が多く多彩なのだそうです。そして、それらが相互に組み合わされてさらに多くの品種が作られました。
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