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水のコツ その3

留守中の水やり(1) 短期編 乾かさない工夫

決定的な対策はない

「留守中の水やり」は植物を育てている上での悩みどころ…ジレンマのひとつです(特にゴールデンウィーク前や夏に)。冬場はそれほど土も乾かないのでよいのですが、真夏は一日留守にしただけでも土がカラカラに乾いてしおれたような状態になるものも少なくありません。3日も家を空ければ屋外で育てている鉢植えは全滅するかもしれません。
それじゃあ留守中どうやって水をやればよいのでしょうか?はっきり言ってお手軽で根本的な解決策はありません。「水をやらなくて済む」方法はありませんが「ある程度の期間土を乾かさない」工夫はありますのでそれについてのヒントを説明していきます。

乾かさない工夫をしてみよう

日帰りや、1日(一泊2日)ほどの留守なら「留守中の水やりの工夫」というよりも「できるだけ土が乾燥しないようにする工夫」を考えてみましょう。留守中にどうやって水をやるかは次のページで説明していきます。とりあえずここからはじめてみましょう

他の場所に避難させてみよう《1》

真夏以外ならたっぷりと水を与えておけば特に問題はありませんが、真夏はすぐに乾いてしまいます。特に日当たりの良い場所なら昼過ぎには土はもうカラカラです。夕方にはしおれしまうものもあるでしょう 。
夏は根が水を吸収するよりも早く、太陽熱で蒸発してしまう量の方が多いようです。とりあえず温度の上昇しない日陰で風通しの良い場所に鉢やプランターをまとめて移動(避難)させてみましょう。涼しい場所だと水分の蒸発も比較的防げますし、植物の葉や茎からの水分の損失も最少で済みます。出かける前に水をたっぷり与えるのを忘れなければ、真夏でも一日くらいは何とか持つのではないでしょうか。

他の場所に避難させてみよう《2》 〜浴室など

室内で育てられる植物、観葉植物やそのほかの鉢植え植物の場合室内の湿度の高い場所に移動させる手もあります。家の中で一番湿度の高い場所、それは浴室です。浴槽に水を張っておいてできるだけ湿気を高めておくと夏でも2日〜3日持ちます。

土の表面をなにかで覆う

水分が太陽熱で蒸発すると言いましたが、できるだけ蒸発を防ぐことは水もちをよくすることになります。何かでコーティングしてやるとよいのではないでしょうか。かぶせると行っても水やりの時に邪魔にならずに、植物に害を与えないも湿らせた水ゴケや腐葉土を土の表面を覆うようにかぶせておくと土に直接日光が当たらずに、また土の中から水分が蒸発するのを防ぐことができます。ただこの方法だけだとそれほど留守中の水やりとして効果が期待できませんので、他の場所に避難するなどの方法と併せて使った方がよいでしょうのでなければいけません。
このように土の表面をなにかで覆うことを「マルチング」といいます。畑で地面を黒や白のビニールで覆ってそこに作物が植えられているのを見たことはないでしょうか?これも(というか、これこそが)マルチングです。マルチングは水分蒸発を抑えるほか、雑草の発生防止や雨によってはねた土が作物に付かないようにする泥はね防止など様々な効果があります。

植物をすっぽり覆ってみる

鉢やプランター全体を透明のビニールやセロファンですっぽりと覆うと蒸発した水分もそれ以上外には逃げないので(ビニールの内側に水滴が付くのがその証拠)、乾燥を防ぐことができます。すっぽりと覆わなくてもふんわりとかぶせるだけでも(なにもしないよりかは)効果があります。いわばミニ温室です。食品の乾燥を防ぐためにラップでくるむのと同じ様なものです。
ただし、この方法だとビニールの内側の温度が以上に上がる心配があります。夏場だとまさにサウナ状態になり植物が蒸れて枯れてしまうこの可能性が大きいので、真夏は日陰の涼しい場所をのぞいては、この方法はおすすめできません。蒸れる可能性も考えると2日程度にとどめておきましょう。

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