モッコクの育て方
ツバキ(ペンタフィラクス)科 学名:Ternstroemia gymnanthera 用途 露地植え 庭木の定番といえる樹木で、光沢のある葉となめらかな樹皮、秋に熟す果実が美しい。やや寒さに弱く、植栽適地は関東より西になります。 |
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開花期 |
果実色づく |
植え付け |
剪定 |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
自然樹形でもある程度整う
自然樹形でもある程度形は整いますが、小枝を密に茂らせる性質があり、放任しておくと風通しが悪くなって害虫が発生する原因になります。また、見た目もべっとり重たく、だらしない感じになります。
剪定の目的
剪定の目的は無駄な枝を切り落として樹形を整える間引き・透かし剪定が基本となります。さほど芽吹く力は強くなく、特に小枝の途中からは芽が吹きにくいので刈り込み剪定は適していません。
剪定の方法
まず、樹形から大きくはみ出している長い枝は樹形に沿って切り戻します。
次に一カ所から4、5本枝が出ている部分を付け根から間引き、2又になるようにします。特に上向きの伸びる枝は樹形を乱すので切り落とすようにします。2又に残した枝も伸びる勢いが強い場合、先端を少し切り戻しても良いでしょう。
更に内側に伸びる枝や枯れた枝を切り落としますが、全体を見て枝と枝の間から向こう側の景色がちょっと透けて見えるくらいが適当です。
剪定の時期
剪定の適期は春に吹いた芽が枝を伸ばし、しっかりと固くなった7月頃と休眠に入る11月-12月頃です。理想としては年2回できればよいのですが、年1回の場合は11月-12月に作業するが適当です。この時期には生長が一段落していて冬の間は枝が伸びることがないからです。
日当たり・置き場所
午前中は日が当たり、午後から影になるような場所が最適ですが、日当たりの良い場所でも良く育ちます。ただし、西日や乾いた寒風がもろに当たる場所は適していません。そのような場所では枝枯れを起こすことがあります。
東北南部でも植栽可能ですが、もともと暖かい地域に自生する樹木で耐寒性はあまりなく、無難なところとして関東より西が植栽適地です。
例年に比べて花数が異様に多い場合は樹の伸びる勢いが衰えて弱っている可能性が非常に高いです。原因は過湿や根詰まりなど根の障害が考えられます。
水やり・肥料
2月に堆肥もしくは油かすに骨粉を2割程度混ぜたものを株元に施します。
用土
肥沃で少し粘質で重く、やや湿り気のある土壌が適していますが、極端にじめじめしていたり、乾きすぎる土壌でなければたいがい育てることができます。
植え替え・植え付け
植え付けの適期は4月中旬-9月ですが、真夏は避けます。寒さに弱いので秋に植える場合は遅くならないように気をつけましょう。根を張る前に寒さで休眠してそのまま枯れてしまうことがあります。
水はけを良くするためにやや山高に植え付け、植え付け後は倒れないように支柱を立てます。
ふやし方
タネからふやします。
秋に熟した果実からタネを採りだしてすぐにまきますが、まけない場合は湿らせた砂などに入れて貯蔵しておき翌春にまきます。タネを乾かしてしまうと発芽率が極端に落ちますので貯蔵する場合は特に気をつけます。
3月-4月にまいた場合、6月頃には芽が出そろいます。生長が遅く、4年でやっと50cmほどの高さになります。さらに庭木として植えられる大きさになるまで時間がかかります。
かかりやすい病害虫
すす病 カイガラムシ ハマキムシ(モッコクハマキ)
ハマキムシ、その中でもモッコクハマキがよく発生します。主な発生時期は春~秋ですが、その中でも梅雨~夏にかけてが特に被害に遭いやすいです。新葉を2-3枚つづり合わせてその内部に巣喰い、葉を食害します。被害にあった葉は枯れてしまいます。葉っぱごと取り除いて駆除するのが確実ですが、大量発生するとその方法ではキリがないので薬剤を散布します。
また、風通しが悪いとカイガラムシが発生しその排泄物からすす病を併発することがあります。
まとめ
ハマキムシに注意
やや寒さに弱く植栽は関東より西が無難
剪定は透かし・間引き剪定が基本
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