- 科名
- アオイ科
- 学名
- Hibiscus coccineus
- 別名
- コウショッキ(紅蜀葵)
- 原産地
- 北アメリカ
- 大きさ
- 1.5m~2m
- 主な開花期
- 7月~9月
- 耐寒性
- 強いほう
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
北アメリカ東南部の湿地を故郷とするハイビスカスと同属の植物で、紅蜀葵(こうしょっき)とも呼ばれます。冬は地上部が枯れて根の状態で越し、毎年花を咲かせる宿根草(しゅっこんそう)で、草丈は2mにもなる大型の草花です。
主な開花期は夏、5枚の花びらを持ち大きさは径15cm~20cmで色は鮮やかな緋色、表面に光沢があります。花びらの幅はやや細くて重なりません。朝咲いてその日の夕方にはしぼんでしまう短命な花ですが、つぼみはそれなりの数付いてシーズン中は休みなく次々と咲きます。葉は大きく5つに裂け(正確には3裂~7裂くらいまで差がある)、線の細いモミジ(カエデ)のような姿をしており、そこからモミジアオイの名前が付きました。
同属アメリカフヨウとの雑種が知られています。雑種は花びらの幅がいくぶんか広く、ふっくらした印象を受けます(葉の幅もやや広い)。
育て方
- 大きくなるので植え場所をよく考える
- 日当たりと湿り気のある場所でよく育つ
- 冬期は凍結に気をつける
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・株分け | 3月下~5月中 |
---|---|
刈り込み | 秋に落葉したら |
肥料 | 5月~7月 |
日当たり・置き場所
日当たりが良く、やや湿り気のある土壌を好みます。大型の草花なので庭植えが適していますが、鉢植えで育てることもできます。
暑さに強く炎天下でもよく育ち、花を咲かせます。晩秋に地上部分が枯れて冬は根の状態で過ごします。寒さにも強く凍らせなければ大丈夫です。寒さの厳しい地域では敷きワラなどで軽い防寒を行います。
季節の手入れ
晩秋に枯れた茎葉を地際でばっさり刈ります。
水やり・肥料
やや湿り気を好む植物です。鉢植えにものは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏は乾きやすいので気をつけましょう。
ぐんぐん生長して次々と花を咲かせるので、肥料は生育期間を通じて適宜与えます。
植え付けと用土
適期は3月下旬~5月中旬です。地植えの場合、あらかじめよく耕して腐葉土などをしっかりと混ぜ込んでおきます。根がよく張り、丈が伸びると倒れやすくなるので鉢植えは7号(直径21cm)以上の鉢を用います。
水はけのよい適湿地が合っています。鉢植えの場合、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土が適しています。あれば乾燥牛糞を用土の1割程度混ぜ込んでも良いでしょう。
かかりやすい病害虫
特に見られません。フヨウの類はハマキムシの被害によく合うのですが、本種は比較的合いにくいです。
ふやし方
植え替えの時、株分けでふやすことができます。適期は3月下旬~5月中旬。
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