ハイビスカスの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- アオイ科
- 学名
- Hibiscus
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 5月~11月
- 大きさ
- 高さ20cm~3m
- 耐寒性
- 5℃以上
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・寒さに弱いので冬は室内で管理する
- ・日当たりのよい場所で育てます
- ・根づまりしやすいので、1年に1回植え替える
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月下~5月 |
---|---|
肥料 | 5月~10月上 |
日常の手入れ
花後の処理
咲き終わってしぼんだ花は、花茎の付け根から切り落とします。切らずに放っておくと、がくの部分を残して花がポロリと落ちます。落ちた花は放置しておくと、かびやすいので早めに処理します。
枝の切り戻し
10月頃、全体の枝を半分くらいの丈にばっさりと切り落とします。こうやってコンパクトにすると、寒さの被害も受けにくくなり、屋内にも取り込みやすくなります。
それ以外の季節も、全体のバランスが悪くなったり、間延びした枝があれば、ちょこちょこと切ってしまってもかまいません。また、茂りすぎて夏に風通しが悪くなるようなら、適宜、枝を間引くようにします。
葉っぱが落ちる
葉っぱをぽろぽろ落とすことがありますが、原因は季節や環境によって異なってきます。春先にばっさり落とすのは、新しく生長するための準備(要するに生理現象)のことが多いです。また、冬の寒さや夏の暑さでも葉を落とします。鉢植えは根詰まりを起こすと、十分水が吸えなくなり、落葉します。病気や害虫も考えられます。まず育てている環境と季節を把握して、原因を考えてみましょう。
日当たり・置き場所
日光にはじゅうぶんに当てましょう。ただし、30℃以上の高温が続くと株が弱ってしまうので、夏はなるたけ風通しのよい涼しい場所を選びましょう。暑さがきつすぎる場合は、明るい日陰に避難させてもかまいません。
熱帯のイメージがありますが、暑すぎると生育が弱くなり花もあまり咲かなくなります。日本の自然環境下で一番元気に咲くのは春と秋で、夏は花が咲き止むこともあります。系統により差はありますが、大輪系は特に暑さで参りやすいです。
在来系は低温にも強く5℃程度の気温があればじゅうぶん越冬できますが、室内で10℃以上の温度を保てるところで管理したほうが無難です。
水やりと肥料
生育期は乾いたらたっぷりと与えます。とくに開花中は水切れになると、つぼみが開く前に落ちてしまうので気をつけましょう。一年を通して土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
5月~10月は月1回、ゆっくりと効く固形の肥料を株元に適量置きます。リンカリ成分が多めのものが適しています。チッソ分が多いと葉っぱは青々と茂りますが、花つきは悪くなります。生育旺盛でどんどん花が咲くようなら、10日に1回くらい、水で薄めた液体肥料も与えます。肥料は春に新芽が出てきたタイミングで始めるとよいでしょう。夏に暑さで弱っているときや、生育が止まっている冬は肥料を与える必要はありません。
適した土
水はけのよい肥沃な土を好みます。赤玉土(中粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2など。
植え替え・植え付け
4月~5月に植え替えをおこないます。根がよく張りますので、1年に1回ひとまわり大きい鉢に植え替えた方がいいでしょう。
ふやし方
さし木で増やせます。6月~7月に元気な枝を切り取って川砂などにさします。根がでるまでは日陰で管理します。在来系は根付きやすく、大輪系は根付きにくいものが多いです。
かかりやすい病害虫
アブラムシとハダニの発生が見られます。