紫一色の葉が特徴的
ムラサキゴテン(紫御殿)
科名:ツユクサ科学名:Tradescantia pallida 'Purpurea'
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ムラサキゴテン(紫御殿)とは
ボーダー花壇 花 |
メキシコに分布する常緑性多年草でツユクサの仲間です。葉をはじめ茎や萼(がく)に至るまで全身紫色に染まる姿が神秘的できれいです。葉は厚みがあり多肉質で、乾燥に強い。葉の表面には白っぽい色をした細かいうぶげのようなものがたくさん生えており、光の当たる角度によって葉色が変化して見えます。特徴的な葉色を活かして寄せ植えや花壇に利用されます。丈夫でよく育つので、街角や住宅街の片隅で放任状態で半野生化したものもよく見かけます。
その印象的な草姿で観葉植物や多肉植物として扱われることが多いですが、夏~秋に咲く花もきれいです。色はピンクですが、白っぽいものもあり多少、色幅が見られます。朝に咲いて、その日の昼までにしぼんでしまう短命な花ですが、最盛期には毎日、次々と咲かせてくれます。
主に栽培されているのは、濃いピンクの花を咲かせる園芸品種‘パープルハート’で、この品種を指してムラサキゴテンというのが一般的です。日本には1955年に渡来しました。元となった野生種はあまり栽培されていません。旧属名のセトクレアセアの名前で呼ばれることもあります。