ムラサキゴテン(紫御殿)の育て方
ツユクサ科 学名:Tradescantia pallida 'Purpurea' 用途 鉢植え 露地植え メキシコに分布する常緑性多年草でツユクサの仲間です。葉をはじめ茎や萼(がく)に至るまで全身紫色に染まる姿が神秘的できれいです。葉は厚みがあり多肉質で、乾燥に強い |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ
生育旺盛で春~秋に茎がかなり長く伸びます。伸びすぎて草姿が乱れたら株元から1~2節残してばっさりと切り詰めます。切り詰めることでわきから新芽が出てきて草姿が整います。
全体のボリューム感を出したいのであれば、ある程度新芽が伸びた頃に摘芯を行うと、さらにわきから新芽が出てきて大きく茂ります。摘芯は茎や枝の先端の芽を摘み取る作業で、草丈を抑えたり、わき芽を出させて株にボリュームを出すために行います。作業の適期は春~秋の生長期です。茎を切り詰めたあとは化成肥料を施して茎葉の生長を促しましょう。
日当たり・置き場所 ポイント
一年を通して直射日光に当てて育てます。日陰で育てると葉色が悪くなる(美しい紫色が出ない)上に茎が間延びしたようにひょろひょろに育ちます。軟弱に育った茎は非常にもろく、自重で折れてしまうこともあります。強い日射しに当てるほど、葉の紫色が鮮やかになります。
もし日陰に置いていた場合、徐々に日光の当たる場所に移動させましょう。いきなり日陰から直射日光の当たる場所に移動させると葉焼けするおそれがあります。
寒さには強く、霜の心配がなければ屋外でも冬越し可能です。最低気温2℃を目安にし、気温の確保が難しいようなら室内に取り込みます。
水やり・肥料 ポイント
乾燥に強く、水をやりすぎると根ぐされを起こすことがあります。水やりは土の表面が乾いたのを確認してから行いましょう。冬は生育が緩慢でさほど水を必要としないので、さらに乾かし気味に…土の表面が乾いて2~3日後に水を与えるようにしましょう。
いくら乾燥気味がよいといっても、カラカラに乾燥させると枯れてしまうので気を付けましょう。生育期に葉先から枯れ込んでくるようなことがあれば、水不足の可能性が高いです。
肥料は生育期の5~9月にゆっくりと効くタイプの固形肥料を株元に置きます。さほどたくさんは必要ではなく、2ヶ月に1回程度で充分です。肥料が多すぎると茎が伸びすぎて、葉の色も鈍るのでほどほどにしましょう。肥料は多すぎるよりも、控えめの方がいいです。
用土
水はけの良い土で育てることが大切です。赤玉土:5:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜた土を利用します。水はけの悪い土ですと、過湿気味になり根腐れを起こすことがあります。
植え替え・植え付け
株が鉢いっぱいに育って、鉢内が根でぱんぱんになってしまう前に植え替えを行います。植え替えは生育期間に行います。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は5~9月の生育期です。茎を切り詰めた際に出た茎を利用すると手軽でよいでしょう。枝先を5~6cmの長さに切って川砂や赤玉土に挿します。一本ずつ挿すよりも1鉢に数本ずつさした方がボリュームが出ます。また、水を入れたコップに茎を挿しておくだけでも簡単に発根します。
かかりやすい病害虫
害虫 ナメクジ
ナメクジは葉を食害する害虫です。特に新芽や軟らかい部分をねらって食べてしまうので植物を育てている側にとってはやっかいな存在といえます。夜行性で昼間はなかなか見つけにくいので、市販のナメクジ用の誘殺剤(おびき寄せて退治する薬)などを植物のまわりにまいて駆除します。
また、ナメクジが這ったあとは粘液のようなものが付き、その粘液が乾燥するときらきらと光ったように跡が残るので、ナメクジによる被害なのかどうかは、比較的簡単に判断することができます。
まとめ
やや乾燥気味を好みます
一年を通して直射日光に当てる
冬は2℃以上の気温を保つ
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