ナスタチウム(キンレンカ)

ノウゼンハレン科 「な」からはじまる植物 ハーブ・野菜

ノウゼンカズラ
この植物の育て方
科名
ノウゼンハレン科
学名
Tropaeolum majus
別名
キンレンカ(金蓮花) ナスタチューム
原産地
メキシコ~南アメリカ
大きさ
30cm~3m
開花期
5月~11月(夏は休む)
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

メキシコ~南米に分布するつる性の草花で、約50種の仲間が知られます。ペルーで発見された野生種がイギリスに持ち込まれ、日本には江戸時代末期に渡来しました。春にタネをまくと初夏~秋(夏は暑さで休む)に開花し、花後に枯れる一年草です。

葉は円形で蓮の葉を小さくしたような姿で、斑の入る品種もあります。花色はオレンジ、赤、サーモンピンク、黄色、オレンジなど暖色系が多く、咲き方には一重、八重、更に花びらが重なる万重咲きがあります。茎が長く伸びるつる性タイプと茎が伸びずにまとまりのよい矮性タイプがあります。

鑑賞だけではなく、葉、花、果実は食用になります。葉はぴりっとした刺激があるのでサラダなどに、花は料理の彩りに、果実はすりおろして薬味として利用できます。

グリーンカーテン
ナスタチウムのグリーンカーテン

名前の由来

和名のキンレンカは漢名の金蓮花をそのまま日本語読みしたもので、鮮やかな色彩の花と蓮のような葉っぱに由来します。学名のトロパエオルムはギリシア語でトロフィーを意味する「トロパイオン」から来ており、葉を円形の盾、花を兜に見立てて名付けられました(戦勝の証に敵の盾と兜をたてかけて示したことがトロフィーの起源と言われる)。

種類

〔〕内は学名、T.はTradescantiaの略

マユス〔T.majus〕

ナスタチウムというとこの種を指します。園芸品種が豊富で、英名でガーデン・ナスタチウムとも。園芸品種に涼しげな斑入り葉の‘アラスカ’、花が葉に隠れず上向きに咲く‘ホワリーバード’などがあります。

ペレグリナム〔T.peregrinum〕

別名カナリアヅル。ペルーやエクアドルの高地原産で鮮やかな黄色い花を咲かせます。花びらや葉に切れ込みが入るのが特長です。

ツベロスム〔T.tuberosum〕

地下に鶏卵大のイモ(根茎)を作ります。このイモはアンデス地方ではマシュアと呼ばれ、食用とされるそうです。

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