ネモフィラ

ハゼリソウ科 「ね」からはじまる植物

ネモフィラ‘インシグニスブルー’
メンジーシ ‘インシグニスブルー’
この植物の育て方
科名
ハゼリソウ(ムラサキ)科
学名
Nemophila
別名
ルリカラクサ
原産地
北アメリカ
大きさ
10cm~30cm
開花期
3月~5月
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

北アメリカに10数種が分布する、花後に枯れる一年草です。秋にタネをまくと春に花を咲かせます。草丈はあまり高くなりませんが、細かく枝分かれして横方向によく茂ります。花色は青空のようなブルー、白、黒に近い濃紫などで、満開時は株を覆うくらいの花を付けます。1株でもボリュームが出ますが、複数株植えると満開時は見事で花壇に適しています。ひたち海浜公園の群植は有名です。葉っぱは細長くて細かく切れ込み、そこからルリカラクサの和名があります。

属名のネモフィラはギリシア語のネモス(森)とフィレオ(愛する)の2語からなり、森林の周辺に自生することにちなみます。

姿の似た植物にリムナンテスがあります。リムナンテスは目玉焼きのような色合いの可愛らしい花を咲かせます。

種類

〔〕内は学名、N.はNemophilaの略

メンジーシー〔N. menzisii〕

園芸では本種を指して「ネモフィラ」と呼ぶくらい代表的な種です。オレゴンやカリフォルニア原産、径2cm程で中心に白いぼかしの入った空色の花を咲かせます。変種が多く、 白に紫色の斑点の入るアトマリア〔var. atomaria〕や濃紫で白い縁取りが入るディスコイダリス〔var. discoidalis〕などがよく知られています。

花がやや大きめのインシグニスブルー、黒に近い紫色で白い縁取りが入るが入るシックな雰囲気のペニーブラック、白地に紫の斑点が入るスノーストームなどの園芸品種がよく出回っています。

マクラタ〔N. maculata〕

アルゼンチン原産、園芸品種のメイデンズ・ブラッシュ(コチョウノマイ)〔'Meiden's blush'〕は葉の付け根近くに不定形の淡紫色の斑が入ります。斑が入るのは若い葉だけで、後に斑はなくなり緑一色になります。トラデスカンチアは縦ジマの斑が多く、不定形に斑の入る本品種は一風変わっていておもしろいです。

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