ニューサイランの育て方
- 科名
- リュウゼツラン(ススキノキ)科
- 学名
- Phormium
- 別名
- -----
- 原産地
- ニュージーランド
- 大きさ
- 60cm~1m
- 主な開花期
- 6月~7月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、P.はPhormiumの略。
手が切れそうなぴんと立った細長い葉を主に鑑賞するいわば観葉植物です。葉は銅色、赤色、紫色、斑入りをはじめとする様々な模様のものがあり、おとなしめの落ち着いた色彩のものから非常に目立つ派手なものまでバラエティーに富んでおり多彩です。そのカラフルな葉は切り葉としてフラワーアレンジメントなどにも多く利用されています。
梅雨時期から夏にかけて花茎を長く伸ばして、おとなしい雰囲気の赤や黄色の花を咲かせます。花は筒状で、枝分かれした花茎の先端にややまとまって咲きます。
分類は体系によってまちまちでユリ科に分類されていたり、リュウゼツラン科から独立させたニューサイラン科としていることもあります。
種類
ニュージーランド原産の多年草でテナックス〔P. tenax〕とクッキアヌム〔P. cookianum〕の2種が知られています。
テナックスは赤い花を咲かせ、従来からニューサイランと呼ばれ栽培されている種です。葉から非常に丈夫な繊維が採れ、原産地では作物としても扱われます。
クックアヌムは黄緑色の花を咲かせるニューサイランの近縁種ですが、近年は両者をかけ合わせてつくられた園芸品種も多くあり明確な区別も付きにくく、栽培上は両者をひっくるめてニューサイランと呼んでも差し支えないと思います。
由来
属名のフォルミウムはギリシア語のフォルモス(かご)に由来し、 葉の繊維でかごや網を作ったことによります。
育て方
- ・耐寒性の劣る品種もある
- ・日当たりを好む
- ・鉢植えは真夏の水切れに注意
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 3月 |
---|---|
肥料 | 3月~9月 |
日常の手入れ
枯れた葉や傷んだ葉は株元から切り落とします。大きくなり見た目も派手で存在感が強いので、庭のアクセントや大型の寄せ植えのメインになります。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みますが、乾燥しやすい西日の当たる場所は避けます。
越冬温度は0℃で降雪にもある程度耐え、平地や暖地では戸外で越冬可能です。常に霜の心配がある場所では、防寒対策としてこもで葉をすっぽり覆って株元をワラなどで覆うか、鉢植えにして室内に避難させます。テナックスのように-10℃程度まで平気な種もありますが、基本的に寒冷地での庭植えは難しいです。
品種によっては耐寒性が劣るものもあるので気をつけましょう。特に葉が派手でカラフルな品種の中に耐寒性の弱いものが多いようです。
水やり・肥料
春~秋の生育期間にかけては特に水をほしがります。鉢植えは真夏の水切れに注意し、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えるようにします。
生育期間中は月に1回程度を目安に固形肥料などを施します。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え替えは春に生長を始める直前、3月頃が適期です。
腐葉土や堆肥のたっぷり入った肥えた土が適しています。また、水はけがよく、同時に適度な湿気を保てる土壌が大切で乾きやすい土地では充分生長できません。
ふやし方
大きくなった株は植え替えと同時に株分けをしてふやすことができます。
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-
コルディリネ
他ではあまり見ない派手な色彩の葉っぱが美しい観葉植物。