育て方はこのページの下
- 科名
- キンポウゲ科
- 学名
- Aquilegia flabellata
- 用途など
- 鉢植え 露地植え
- 開花期
- 5月~8月
- 大きさ
- 30cm~80cm
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- 土の乾き具合に注意、強い乾燥は苦手
- タネをまいてふやす、株分けはやりづらい
- 生育旺盛で根もよく張る、鉢植えは1~2年に1度植え替えを
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき | 4月~6月 / 9月~10月 |
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植え替え | 3月 / 9月下~10月 |
肥料 | 6月~7月 |
日常の手入れ
生育サイクル
主な生育期は3月-6月、9月-11月です。夏は暑さでやや生育が鈍りますが、秋に涼しくなると再び生長します。晩秋には茎葉が枯れて冬は根の状態で越します。
マルチング
乾燥すると、ハダニが発生しやすいので庭植えの場合は、しきワラでマルチングするなど株元の乾燥防止対策が必要です。
日当たり・置き場所
夏は暑さで弱ることがあります。特に直射日光の一日中当たるベランダなどは適しません。夏は風通しの良い明るい日陰で育てるようにしましょう。
冬には地上の部分が枯れて根の状態で冬を越します。土が凍らなければ特に防寒する必要はありませんが、寒冷地など凍結する可能性のある場所では腐葉土や敷きワラなどをかぶせましょう。
水やりと肥料
水やりは一年を通して土の表面が乾いたら与えるようにします。
肥料は植え付ける際に土にあらかじめゆっくりと効く粒状の肥料を混ぜておきます。その後、追肥として開花時期に液体肥料を10日に1回の割合で与えます。液体肥料の濃さは通常の草花に与えるのと同程度で
適した土
もともと野生の品種は岩場や砂質の場所に好んで自生していますので水はけの良い土が適します。赤玉土(小粒)もしくは日向土(「ぼら土」とも言います。軽石のように軽くて硬く、白っぽい用土で水はけを良くするときに使用します。大きさは小粒から大粒までありますがここでは「小粒」を使用します)7:腐葉土を混ぜたものか、市販の「山野草の土」をそのまま利用するのも良いでしょう。
植え替え・植え付け
鉢植えの場合は、毎年植え替えた方がいいでしょう。植え替える適期は、3月もしくは暑さが終わった9月中旬~10月頃が適期です。鉢から抜いた株は長く伸びすぎた細い根は切り、太い根は根を傷つけないようにして植え替えましょう。地植えの場合は植えっぱなしでかまいません。
ふやし方
タネまき
毎年花を咲かせる多年草ですが、比較的寿命は短く3~4年育てていると老化で元気がなくなってきます。それきりと割り切るのならそれでよいですが、絶やしたくない場合はあらかじめ苗を作っておくと良いでしょう。方法はタネをまきと株分けがあります。株分けは後の項を参照にしてください。
タネは市販のものをまいても良いですが、花後にできた果実から採取してもよいでしょう。その中でもタネを採って保存せずにすぐまく方法を「とりまき」と言います。とりまきは保存しておいたものに比べると比較的発芽が良くそろうというメリットがあります。果実は完全に熟すと茶色く乾いて先端が裂け、逆さにすると中からタネが出て来ます。採取するタイミングは完熟手前、果実が黄色くなって先端が開く前のやや未熟な時期に行います。タネができるのが花後すぐですから、とりまきの場合5月~6月頃にタネをまくことになります。小さい苗は夏の暑さでやられてしまうことがあるので注意が必要です。
果実が青い状態のものでも指で軽くつぶしてみて先端からきれいに割れ、中のタネが黒くてツヤがあり固い状態なら熟していますので(発芽する力を持っています)、ためしにまいてみましょう。早めにまいてある程度夏までに苗を大きくすることができれば、夏も越しやすくなります。
保存しておいたタネは一晩水に浸してからまきます。いずれにしてもタネが芽を出すまで乾かさないようにします。発芽するまで2~4週間かかります。
タネまきの適期は4月~6月、9月~10月です。用土は清潔なものを用います。市販のタネまき用の培養土が手軽で扱いやすいです。春にまいた場合は翌年の春、秋にまいた場合は翌々年の春に開花します。これはある程度の大きさに生長した苗が冬の低温に合うと花芽を作るからだと言われています。秋にまいたものが冬の低温似合う頃はまだ苗が充分生長していないと言うことでしょう。
- 発芽がそろいやすい
- 発芽後の小さな苗が暑さで枯れてしまうことがある
- 発芽がそろいにくい
- 時期を選んでタネがまけるので、夏の暑さを避けることができる
- 発芽まで2~4週間かかる。芽が出るまで乾かさない
タネまきについてまとめ
とりまき
市販のタネをまく
注意すること
株分け
株分けは冬を越して芽が出る前の3月頃が適期です。芽の部分を傷つけないように根をナイフなどよく切れる刃物で縦に裂きます。切り口には殺菌剤を塗って土に植え付けます。大株でも老化した株は株分けしてもうまく根付づきません。かといって若くても小さな根は分けられません。タネまきから2年くらいで大株になる生長の早い品種なら株分けの成功率も高いかもしれませんが、基本的にオダマキは株分けすると機嫌が悪くなるか枯れてしまうが多いです。
その他
オダマキは自然交雑しやすく、色々な種類のオダマキを育てていると違う種同士が交わってタネができることがあります。
かかりやすい病害虫
害虫:アブラムシ・ハダニ・ヨトウムシ・ナメクジ
アブラムシとハダニは植物の汁を吸う吸汁性の害虫です。ほおって置くとどんどん増えて植物を弱らせます。早めに薬剤を散布して駆除します。ヨトウムシは主に夜間に活動する害虫で葉を食害します。見つけて退治するのが確実ですが、なかなか見つけにくいので夜間、定期的にチェックするようにします。ナメクジも葉を食害する害虫です。見つけ次第駆除します。
関連する植物
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レンゲショウマ
キンポウゲ科 難易度★★★☆☆
透明感のあるちいさな花が、風鈴のごとく下向きに咲く。