- 科名
- ベンケイソウ科
- 学名
- Sedum pachyphyllum
- 別名
- -----
- 原産地
- メキシコ南部
- 大きさ
- 20cm~30cm
- 主な開花期
- -----
- 耐寒性
- つよいほう
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
メキシコ南部原産の多肉植物で、セダムの仲間です。バナナをプチにしたような、かわいらしい姿の葉っぱを付けます。葉っぱは淡い緑色で、表面は極薄く白粉をはたいたようになり、先端はほんのりと紅をさしたような赤色になります。秋に気温が下がってくると、紅葉して葉全体に赤みがさします。紅葉は春に暖かくなるまで続きます。
草丈は20cm~30cmで、株がある程度の大きさに生長すると春先に花を咲かせます。花は黄色の星形で、葉の付け根から花茎を10数cm伸ばした先端にまとまって咲きます。
たいがいが園芸名の『乙女心』で出回りますが(かわいい名前ですし)、一応『アツバベンケイ』という和名があります。葉っぱの姿からジェリー・ビーンズ・プラント(jelly beans plant)やメニー・フィンガーズ(many fingers)の英名があります。鉢植えの他、夏の暑さや湿気に気をつければ、地植えで栽培することも可能です。
育て方
- 冬と夏は水やりを控えるか断水する
- 高温多湿が苦手、夏は風通しよく
- 日当たりが悪いと間延びする
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月~6 月 |
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日当たり・置き場所
日射しが大好きな植物で、日照不足になると茎が間延びしてひょろひょろになります。一年を通してよく日に当てます。
高温多湿が少し苦手です。夏は多湿を避けた風通しのよい、できれば余り雨の当たらない場所がよいでしょう。耐寒性は強く、屋外で冬越しできます。
水やり・肥料
春と秋は水は土が乾いたらたっぷりと与えます。夏は高温多湿、冬は低温でほぼ生長が止まるので、ごく少量の水やりにとどめるか、思い切って断水します。多湿よりも乾燥の方がよほど安全です。特に夏の多湿は根腐れを起こしたり、葉が溶けることがあります。
肥料は春や秋に薄めの液肥を少し与えてもよいですが、肥料が多いと葉がぽろぽろと落ちやすくなります。肥料不足になるとやや葉っぱが黄色みを帯びますが、葉先の赤色はキレイに出ます。加減がわからない場合は、肥料なしでかまいません。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え替えの適期は春です。水はけのよい土であれば、特に選ばずよく育ちます。
ふやし方
下の方の葉が落ちて姿が悪くなってきたら、切り戻して仕立て直します。切り落とした茎は土に挿しておくと根が出てきて新たな株になります。適期は春か秋です。
また、本種は葉ざしではふやせません。
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