徐々に変化する花色

ランタナとは

クマツヅラ科 「ら」からはじまる植物

ランタナ
この植物の育て方
科名
クマツヅラ科
学名
Lantana
別名
シチヘンゲ(七変化)
原産地
熱帯・亜熱帯アメリカ
大きさ
高さ30cm~1m
開花期
5月~10月
難易度
★★☆☆☆(そだてやすい)

こんな植物です

〔〕内は学名、L.はLantanaの略

熱帯・亜熱帯アメリカにおよそ150種が分布します。毎年花を咲かせる多年草、もしくは低木があります。園芸でよく栽培されているのはランタナ〔L. camara〕とコバノランタナ〔L.montevidensis〕、さらにそれらの雑種です。

気温が高ければ季節を選ばずに咲きますが、日本の一般的な気候下では初夏~秋まで咲き続けることが多いです。鉢植えの他、地植えで育てることもできます。小さな花が小さなボール状にまとまって咲きます(細かいことは『主な種類』で説明)

名前の由来

名前はラテン語のレンタレ(lentare:曲げる)に由来するとか、ガマズミ属の古ラテン名からの転用された、など諸説があります。ガマズミの仲間にビバーナム・ランタナ(ビバーナムはガマズミ属の学名)という種がありますが、それと関連あるのかは不明です。

侵略的外来種

熱帯・亜熱帯の地域では旺盛に茂りすぎて元からある植物を駆逐する恐れがあるとして、国際自然保護連合「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されています。日本では環境省「要注意外来種生物リスト」に指定されています。


主な仲間

ランタナ〔L. camara〕

学名でランタナ・カマラと呼ばれる種が、園芸では一般的に「ランタナ」と呼ばれます。低木で高さは1mほどになり、茎葉に細かいトゲがあり、触るとちくちくします。自生地の一部では葉っぱや花の付いた先端の芽を薬用(強壮など)とすることがあるそうです。

花色が変化するのが特徴で、基本種は咲き始めがオレンジ色で徐々に赤色に変化していきます。それ以外に黄色→オレンジ、ピンク→クリーム、白→クリームなどに変化する種もあり、その様子からシチヘンゲ(七変化)の別名があります。

葉に黄色い斑の入るヴァリエガタ、白花のニベア、高さが低く抑えられる矮性種(わいせいしゅ)のドワーフなどの栽培品種があります。

コバノランタナ〔L.montevidensis〕

葉がランタナよりずいぶん小さいのでこの名前があります。枝が蔓のように細長く、立ち上がらずに這うように伸びます。一定以上の気温があれば一年を通して開花します。花色はライラック(淡い紫)色、白などで色は変化しません。吊り鉢や地面を被うグランドカバーに適します。

関連する植物