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リアトリスの育て方

リアトリスキク科 学名:Liatris 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよい)

リアトリスは北アメリカ原産の植物で約35種が分布します。日本には大正末期に数種類が渡来しました。主に夏に花を咲かせる球根植物で、庭や花壇に植えたり、切り花として楽しみます

栽培カレンダー
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開花期
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植え付け
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
草丈が伸びる品種が多いため支柱を立てましょう。特に花穂が出てから倒れるとせっかくの美しい花も見栄えが半減します。

槍咲きの種は春に草丈が30cmほどに伸びてきた頃に芽先を摘むと、ワキから芽が出てきて枝数が増え、花茎がたくさんつくようになります。

翌年も花を楽しむためには地下茎(球根)を充分に太らせなければいけません。花が咲き終わったら茎を地際から30cmほど残して早めに切り戻して余分な栄養がとられないようにしましょう。咲いている花を切り花として楽しみたい場合は花が咲き終わる前に同様に切り戻しを行えばよいでしょう。

また、立派な花穂を咲かせたい場合は春にでてきた新芽の中から細いものは早めに根元からかき取って、丈夫なものだけ残して芽数を少なくするのがコツです 。

日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好み日照不足になると茎が間延びして細くなり、花も咲きにくくなります。良く日の当たるところを選んで植えましょう。暑さに強いので夏場でも日除けなどは必要ありません。高温多湿の状態だと株が蒸れて枯れることがあるので、風通しだけ気をつけましょう。

冬は地上部が枯れて地下茎の状態で越します。寒さに強いので特になにもする必要はありません。

水やり・肥料
乾燥に強いので庭植えにしたものは一度根付いたら真夏にカラカラになる時をのぞいて水を与える必要はありません。鉢植えのものは根の生育が旺盛で乾きやすいので土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。特に夏は乾きやすいので極端に乾かさないように注意しましょう。

肥料はさほどたくさん必要としません。やりすぎると茎が伸びすぎて倒れやすくなったり、葉が茂りすぎてしまうので気をつけましょう。植え付けるときにあらかじめ土に堆肥と化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。追肥は化成肥料を新芽がでる1ヶ月前の3月と花が咲き終わった9月頃に与えます。

用土
庭植えにする場合は水はけのよい場所を選んで植えましょう。肥沃な土でもやせた土でも良く育ちます。鉢植えにする場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土2:堆肥1の割合で混ぜた土を使用します。

植え替え・植え付け
植えつけの適期は3月か10月です。あまり深植えにならないように注意しましょう。

植え替えは2~3年に1回、株分けを兼ねて行います。毎年芽の数が増えていって大株になります。大株になると混み合ってきて白絹病(上記「かかりやすい病気」参照」)が発生しやすくなります。

株分けの適期は3月か10月で、掘り上げた株は2~3芽を一株として地下茎をナイフなどで切り分けて、それぞれを植え付けます。今まで植えていた場所だと生育が悪いので他の場所に変えましょう。

ふやし方
株分けとタネまきでふやすことができます。株分けは「植え替え」の項を参照にしてください。

タネは自家採集するか一部が市販されています。まき時は5~6月でまいたその年は花を見ることができませんが翌年の初夏頃から花を付けます。

かかりやすい病害虫
病気 白絹病・害虫 アブラムシ

白絹病は茎の基部に白い糸状の菌糸が発生して植物を枯らしてしまう病気で、長年植えたままにしておいたり高温多湿の時期に発生しやすい病気です。

まとめ 
水はけの良い日向が適します
病気の発生を防ぐために3年に1回は植え替えましょう
草丈が伸びてきたら支柱を立てます

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球根植物