リコリスの育て方
ヒガンバナ科 学名:Lycoris 用途 鉢植え 露地植え 日本からミヤンマーに至る東アジアの広い範囲に10数種~20種が分布する球根植物です。あまり馴染みがなさそうですが、ヒガンバナもリコリスの仲間だと知ると、少しは親近感がわくのではないでしょうか |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
花が枯れてきたら、花茎の上の方で花房を切り落とします。花房を切り落とすのはタネを作るのに余計な栄養をとられないためにです(もともとタネができない種もあります)。花茎を残すのは、葉っぱと同じように、花茎も日の光を浴びて栄養を作り(光合成して)生長に役立つからだと思います。
春季出葉タイプの注意点
春季出葉タイプとは、花は夏~秋に咲きますが、葉っぱは翌春になるまで出ないタイプのことです。代表的な種にナツズイセン(スクアミゲラ)があります。一見、花後に動きが全くないので枯れたと思われるかもしれません。しかし、実際はちゃんと生育期に入っており、春になると葉っぱがちゃんと出てくるので、冬の間に掘りあげてしまったり、乾かしたりしないように気をつけましょう。
日当たり・置き場所
葉っぱを伸ばして生長している時期は、たっぷり日に当てます。
種によって耐寒性がやや異なりますが、寒冷地以外では特に防寒をしなくても屋外で冬を越します。やや寒がるショウキラン(オーレア)は鉢植えならベランダや軒下などに置いたほうが無難かもしれません。また、寒いところでは株元に盛り土をしたり、腐葉土を厚めにかぶせて球根を保護します。
水やり・肥料
地植えは植えっぱなしで特に水をやる必要はありません。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行います。極端に乾燥すると球根が弱るので気をつけましょう。
基本あまり場所を選ばずに育ちますが、極端に乾燥する場所では花つきがてきめんに悪くなります。ヒガンバナが河原や田んぼの畦などでよく見られるように、やや湿り気がありつつ、水はけのよい場所を好みます。
肥料は少し与えると球根の太りがよくなります。花後と葉っぱのよく茂っている時期の2回、化成肥料を少量株元に施します。チッソよりもリン酸、カリの成分が多めのほうが適しています。
用土
水保ちと水はけがよく、肥沃な土が適しています。水はけの悪い土地では球根が腐ることがあります。鉢植えは普通の草花用培養土で十分です。地植えは腐葉土などの腐植質を土に混ぜ込んでおくとよいでしょう。
植え替え・植え付け
植え付け
球根の植え付けは7月~8月上旬に行います。球根の大きさにもよりますが、鉢植えでは5~6号鉢に1~3球が目安にし、球根の頭が地面に隠れる程度の浅植えにします。地植えは球根の高さ1個分の深さに植え、葉が存外に茂るので球根同士は20~30cmくらい間隔を空けます。植え付けが浅すぎると、球根は増えますが花が少なくなります。
植え替え
一度植え付けると数年はそのままでかまいません。その方が元気に育ちます。球根が増えすぎてきゅうくつになった場合は掘りあげて植え直します。適期は7月~8月上旬です。
ふやし方
増えた球根(子球)を外してふやします。子球は花が咲くまで2~3年かかります。
かかりやすい病害虫
水はけが悪いと球根が腐る軟腐病にかかることがありますが、まれです。
まとめ
球根の植え付けは7月~8月に行います
やや湿り気があり、水はけのよい土壌を好みます
数年は植えっぱなしでかまわないです
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