ルーの育て方
ミカン科 学名:Ruta graveolens用途 鉢植え 露地植え 北アメリカ南部に分布する常緑性の樹木です。自生地のミシシッピ州とルイジアナ州では州の花に指定されています。成木は樹高20mほどになり、ゆったりと枝を広げた姿は雄大な雰囲気です |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
収穫・利用
葉に強い香りがあるために料理の薬味として利用されていましたが、食用として適さない成分が含まれていることが判り、現在では食用として利用せずに根を染色の材料にしたり、花をドライフラワーとして楽しみます。
殺虫、殺菌作用があるので乾燥させた葉を細かく粉末にして草花に散布することもあります。葉の収穫は開花以前に行い、いったん乾燥させてから利用します。花は咲き始めてきたら刈り取って吊して乾燥させて利用します
季節・日常の手入れ
性質が丈夫な植物であまり手間はかかりません。梅雨頃になると密生している部分が蒸れて、葉が枯れ上がって見た目が悪くなってしまいます。混んでいる部分の枝を切り落として風通しをよくしましょう。作業の際、茎葉からでる汁に触れると人によっては皮膚炎を起こす場合もありますので長袖、手袋で防護した方がよいでしょう。
株を形よく整えるために先端の枝を切り落とすとワキから枝がでてきてボリュームのある草姿になります。そうすると葉の数も増えるので収穫量も増えます。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所が一番適していますが、半日陰の場所(午前は日が照るが午後から日陰になるような場所や比較的明るい日陰)でも育ちます。地植えは日陰の場所を除けばさほど場所を選ばずに育てられます。鉢植えは移動が可能なので、できるだけ日のよく当たる場所においてあげましょう。
寒さには比較的強く、関東より西の地域であれば冬でも葉が緑色のまま生育します。ただ、霜に当たったり寒風にさらされると葉先が傷んでしまうことがあります。鉢植えの場合は霜の当たらない屋根のある場所などに移動させた方が無難です。地植えの場合は株元を腐葉土などで覆ったり寒風よけを行いましょう。
水やり・肥料
やや乾燥気味の土を好みますので、土の表面が乾いてから水を与えるようにします。
肥料は植え付ける前に土にあらかじめ有機質の肥料(牛フンや鶏フン)を混ぜ込んでおきます。鉢植えにする場合は粒状の化成肥料を混ぜ込んでおきます。追肥として2週間に1回くらい液体肥料を水やり代わりに与えます。追肥の時期は生育中の春~秋で冬には与える必要はありません。
用土
水はけの良い土が適しています。酸性の土を嫌うので、地植えにする際はあらかじめ植え付ける予定の場所に苦土石灰を混ぜ込んで、酸性を中和しておきます。
鉢植えの場合は小粒の赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。
植え替え・植え付け
地植えは株分けを行うとき以外は、植え替える必要はありません。苗の植えつけ適期は4月です。
鉢植えはできれば毎年植え替えた方がよいです。植え替えの適期は4月頃で、一回り大きな鉢に新しい用土で植え替えます。
ふやし方
タネまきと株分けとさし芽でふやすことができます。
タネまきの適期は3月下旬から4月です。庭や鉢に直接まいて間引きながら育てるのが一番管理が楽です。大きくなるので鉢植えは6~7号鉢(直径18~21cm)に1株が目安になります。地植えは最終的に株と株の間隔を50cm程度開けます。タネを自家採集する場合は秋に熟したら色の黒いものを選んで保存しておきましょう。
株分けは掘り上げて大きくなった株を2~3つに分けます。根を傷めるとその後の生育に影響しますのでていねいに扱いましょう。適期は4月です。
さし芽は元気のよい枝を選んで10cmほどの長さに切り取り、土に挿す部分の葉を取り除き、切り口から水を30分ほど吸水させてから土を入れた鉢に挿し、根が出てくるまでの1ヶ月乾かさないように管理します。その後根が出てきたものはそれぞれを小さめの鉢に植え替えて通常通りの管理を行います。適期は4~6月です。
かかりやすい病害虫
特にありません。
まとめ
酸性の土を嫌います
茎葉からでる汁に触れると皮膚炎(発疹)を起こすことがあります
やや乾かし気味に管理します
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