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球根植物なぜ?なに?
■作業と理由
ああしろ、こうしろといわれても、なぜそんなことをしなければならないかわからないことが良くあります。理由がないのにする必要があるのかということです。球根植物のコツの中でも特に理由を挙げていないものも多くありますので、栽培のコツの補足として、なぜそうしなければならないのかをFAQ方式で一つ一つ問題を解決していきたいと思います
なぜ?なに?
花が咲いたあとの球根は庭の中でもじゃまです。すぐにほかの植物を植えたいのに、花が終わったらすぐ掘り上げちゃダメなの?
来年もその球根を使って花を楽しみたいのでなければ別に掘り上げてしまってもかまいません。しかし、来年も花を楽しみたければ、絶対に花が終わったあとの葉茎を切ってしまってはいけません。なぜなら、花が終わったあとは球根もつかれています、そこで球根は茎葉から光合成をおこなって作った栄養を球根の中に蓄えて来年も花が咲くように準備をするのです。もし茎葉を切ってしまうと栄養が球根に蓄えられずに球根が十分に太りません。ですから葉が枯れてくるまでおいておく必要があるのですぐに掘り上げられないのです。
スイセンの花がとてもきれいに咲いています。少し枯れはじめてきたけどもまだキレイなのでずっと花を楽しんでいたいの。枯れはじめてきたら花を摘み取れっていってるけどなぜ?
きれいな花が咲くとずっと枯れるまで楽しんでいたいものです。しかし、花が咲くというのは球根の栄養をとても消費してしまうのです。しかもそのままほっておくとタネができてしまい、栄養がタネに行ってしまうので球根に充分栄養が行き渡らずに次の年に花が咲かなくなってしまうかもしれません。スイセンなどは花が枯れはじめてきたら、思い切って花茎ごと切り、花瓶などにさして切り花にすると、長期間楽しむことができます
プランターや鉢に球根を植える場合も、植える深さは庭植えの場合と同じ深さでいいの?だとしたら深さが足りないものもあるような気がするけど
プランターなど深さに制限があるものの場合は、球根の頭が見えるか見えないかくらいぎりぎりの深さに浅植えします。というのはなぜかというと、庭植同様深く植えてしまうと、根が育つスペースがなくなってしまい充分根が張れないからです。根がじゅうぶんはるスペースを確保するため浅植えにして、根の育つ場を作るようにします。
チューリップの球根を植えました。いつ芽が出るかなと楽しみにしていたのにいっこうにでる気配がありませんでした。思い切って掘り上げてみたら球根は腐ってしまったのかカタチがなくなっていました。なんででしょう?
球根にはネダニなどの虫が付きやすく、それが原因で腐ったしまうことがあります。植え付ける際は球根を薬品などで消毒するのがいちばん確実な方法です。それと、球根を購入する際は、傷などのないものを選ぶようにしましょう。冬も凍らせてしまうと球根が腐ってしまうことがあるので、真冬の水やりは朝に行うようにし、夕方以降は与えないようにしましょう。球根はタネと違って比較的腐りやすいので、ポイントとしておさえておく必要があります。
「球根を消毒しましょう」ってたびたびでてくるけども、どんな薬?どこに売ってるの?
家庭で使うような園芸用の薬剤はホームセンターで売っています。
球根を買いたいけども、どれがいいのかわかりません。選ぶ基準とか質のいい球根の見分け方を教えて
チューリップの球根などはバラ売りで売られているため、自分で手にとって選ぶことができます。選ぶ際はまず手にとって重みのあるものを、次に表面に傷が付いていたり斑点があって変色していないかを確かめましょう。そして、発根部に傷が付いていないかを確かめておきましょう。袋入りのものは、品種名が正確に書いているかどうかラベルを確認した方がよいです。あと、よく売れている店で買うのがよいと思います。
さいごに
球根にも色々な種類がありますが、個人差(?)があっていっせいに咲いてくれないこともあります。それを解消するためなのか、最近は「いっせい咲きチューリップ」という商品名で、同じ草丈で同じ時期に咲くように球根の大きさなどを調整されたチューリップが市販されています。あと、同じ時期に咲く色々な球根をセットしたものも売られていますので、一鉢で豪華に寄せ植えしたい方にはうってつけのものと思います 。
球根の種類も増え選択肢も増えてきているので、色々と選ぶのも楽しみの一つです 。