シンビジウムの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ラン科
- 学名
- Cymbidium
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 12月~3月
- 大きさ
- 高さ60cm~1m
- 耐寒性
- ややよわい(7℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・冬越しは7℃以上
- ・夏は葉焼けに注意します
- ・生育期は肥料をじゅうぶんに与えます
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 3月下~4月 |
---|---|
肥料 | 3月下~7月 / 9月~10月 |
日常の手入れ
花茎の誘引
花芽が伸びてきたら支柱を立てて花茎をまっすぐ伸びるように誘引してあげましょう。一度に強引にまっすぐにすると折れてしまうので、2~3度に分けてまっすぐに誘引してあげましょう。
花後の処理
花もちが大変良く、2ヶ月以上も咲き続けますが、あまり長期間花を咲かせ続けていると株が弱ってしまいますので、満開になったら、1ヶ月くらいで切り取ってしまった方がよいでしょう。
芽かき
生育期間に新芽がたくさんでますが、この新芽をすべて育てていては栄養が十分に行き渡らず花が咲かなくなってしまいますので、一つのバルブに一つの芽だけを残してあとはすべてかき取ってしまいます。これを「芽かき」といいます。9月頃にも花芽と一緒に新芽がでてきますので、これもすべて取り除いてしまいます。花芽と新芽は見た目とても似ているので、間違って花芽をおらないようにしましょう。
日当たり・置き場所
5月頃に霜の心配がなくなったら室外に出して良く日光に当てます。7月~8月は日射しが強すぎて葉焼けをおこしてしまいますので、日陰の風通しの良い場所で管理します。9月以降はまた日向で管理し、10月中旬頃には室内に取り込みましょう。室内に取り込んでからもできるだけよく日光に当てるようにしましょう。
耐寒温度は7℃以上を目安にしましょう。昼夜の寒暖差が激しいと花芽が黄変して落ちたり黒く腐ってつぶれることがあるので、暖房の効いた部屋に置くときは気をつけてください。暖かすぎると咲いた花も早く落ちてしまいます。
水やりと肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。真夏は乾燥しやすい上に、植物自体の根の生育も良くなるためすぐに乾きます。朝と夕方の2回水やりをおこなう必要がでてくると思います。9月から2月は生育も衰えるので少し乾燥気味に管理します。花芽が伸びてきたらあまり乾燥させすぎないように注意しましょう。
ランの中でも肥料がしっかり必要な部類に入ります。春に新芽が出てきたら、固形肥料を施します。表記されてい持続期間に従って10月にバルブが肥ってくるまで続けて与えます。同時に液体肥料も同じ期間、10日に1回の割合で与えます。液体肥料は真夏の暑い時期、株が少し弱っているようなら一旦ストップします。
適した土
軽石単用もしくは、日向土6:パーライト4の割合で混ぜた土を使用します。水はけのよい用土を使うのがポイントです。
植え替え・植え付け
2~3年に1回の割合で植え替えます。適期は新芽が伸び始める3月~4月です。鉢から引っこ抜いてあまり根が傷んでいないようでしたらそのまま一回り大きな鉢に植え替えます。根が黒ずんで腐っているような部分がありましたら、その部分を取り除いて、根をほぐしてから植え替えをおこないます。それ以上鉢を大きくできない場合は、株分けをします。
ふやし方
株分けとバックバルブ吹きで増やせます。
株分け
適期は植え替え時期と同じ3月~4月で5月にはいるともう新芽も根も生育旺盛期にはいるので、それまでに済ませてしまいましょう。新芽を付け、バルブの数は2から3個で一株になるようにナイフやはさみで切り分けて、新しい用土で植え替えをおこないます。
バックバルブ吹き
葉のなくなった古いバルブ(バックバルブ)を植え付ける方法で、そうすることでバルブの付け根近くから新芽が吹きます。ただし、すかすかになったバックバルブは適しません。適期は3月から4月で、株分けや植え替えと同時に行います。
かかりやすい病害虫
病気:ウイルス病 害虫:ナメクジなど
ウイルス病は、はさみなどの器具から感染することが多いです。株分けや花茎を切り落とす作業のときは清潔な用具を使うようにしましょう。葉っぱにかすれたような病斑がでたりして、正常に育たなくなり、一度かかると治療ができない上に他に移る恐れもあります。
新芽やつぼみなどの軟らかい部分をナメクジが食害することがあります。屋外に置いている場合は誘殺剤や忌避剤を使って、定期的に防除します。
関連する植物
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シュンラン
ラン科 難易度★★★☆☆
日本、中国に分布する野生ランです。日の差し込むやや乾燥気味の雑木林や松林などに自生します。