シュンラン(春蘭)の育て方
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- 科名
- ラン科
- 学名
- Cymbidium goeringii
- 用途など
- 鉢植え 地植え
- 開花期
- 2月~4月
- 大きさ
- 高さ15cm~20cm
- 耐寒性
- つよいほう
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・風通しの良い、半日陰の場所を好みます
- ・耐寒温度は日本シュンランは0℃、中国シュンランは5℃くらい
- ・ウイルス病にかかると治らないので、器具などは消毒
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月~5月 |
---|---|
肥料 | 5月~6月 |
日常の手入れ
花後の処理
花が枯れてきたら、地際の付け根から花がらを摘み取ります。
日当たり・置き場所
木漏れ日の差し込むような明るめの林の下に自生しています。日当たりと風通しの良い場所で育てます。夏は直射日光に当たると葉が焼けて傷んでしまうので、直射日光を避けた明るい日陰に置きます。暗い日陰だと花立ちも悪くなるので、極端に日当たりの悪い場所は避けましょう。
寒さには強く、最低0℃(中国シュンランは5℃)くらいまで大丈夫ですが、寒風や霜に当たると葉が傷むので気をつけましょう。不安な場合、冬は室内や軒下、ベランダで育てたほうが無難です。
水やりと肥料
過湿にすると根ぐされをおこすことがあります。水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。冬はあまり生長しないので水やりの回数を控えめにします。
肥料は春に新芽が出てきたのを確認できたら与えます。最初の肥料から1ヶ月後にも同じものを同量与えます。それ以上必要ありません。新芽の近くに置くと、新芽が傷むことがあるので、少し離した場所に置きます。
肥料の種類は油かすと骨粉(主成分はカリウムで花や実を付ける効果があります)を等量混ぜて水を加えて丸めたものか、市販の「洋ランの置き肥(様々なものが販売されていると思います)」が適しています。
適した土
水はけの良いものが適します。市販の「東洋蘭の土」か日向土(小粒)9:赤玉土(小粒)1の割合で混ぜた土を使用します。通気性を考えると素焼き鉢がよいですが、水はけが抜群によい用土なら、プラ鉢でもかまいません。
植え替え・植え付け
植え替えの適期は4~5月です。鉢から抜いた株は傷んだ根や枯れて茶色くなった葉をていねいに取り除いて、新芽の出るスペースを開けて植え付けます。植える深さはバルブ(根元のふくらんだ部分)が半分くらい隠れる深さに植えます。植え替えは3年に1回を目安に行います。
ふやし方
植え替えをする際に株分けを行います。バルブが一株に3個以上つくようにハサミで切り分けます。ウイルス感染を予防するため、使用するハサミはよく消毒しておきましょう。あまり細かく分けすぎると、翌年は花が咲かなくなります。株が大きいほど花がたくさん付くので、あまり株分けをする必要はありません。
かかりやすい病害虫
シュンランはウイルス性の病気にかかりやすく、発生すると葉や新芽に斑点やかすり模様が入って枯れてしまいます。植え替えや株分けの際に使用したハサミから感染することが多いので、器具を使う場合は刃先を消毒してから使うようにしましょう。一度発生すると治らない上にほかの株に感染することもあるので見つけ次第廃棄しましょう。
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鉢物洋ランの代表格、低温に強く育てやすい。花色も色々でバラエティーに富む。