シコンノボタンの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ノボタン科
- 学名
- Tibouchina urvilleana
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 8月~11月
- 大きさ
- 高さ1m~5m
- 耐寒性
- ややよわい(3℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・越冬温度は3℃以上必要
- ・夏場は水切れに注意しましょう
- ・生育旺盛なので、鉢植えは年に1回植え替えましょう
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月~6月 |
---|---|
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
切り戻しなど
4月~6月もしくは秋に一通り花が咲き終わった後に、株元から10~15cmの位置で切り戻しを行います。開花期間中は、いったん花が咲き止んだあとに2~3節切り戻すと、ワキ芽が伸びて再び花を楽しむことができます散った花びらは葉の上に落ちることが良くありますが、散り落ちた花びらはきれいに取り除きましょう。
市販の株について
市販されている株の中には草丈を抑えるための薬剤を用いているものがあります。そのような株は購入した年は草丈がコンパクトにまとまりあまり伸びませんが、翌年以降は薬の効き目が切れて草丈が伸びてきます。
日当たり・置き場所
一年を通して日当たりの良い場所で育てます。日当たりが悪いと、花つきが悪くなったりつぼみが付いたあとに日陰に移すとつぼみがすべて落ちてしまうこともあるので注意が必要です。
熱帯花木の中では寒さに強く、3℃以上の気温があれば戸外でも越冬可能です。暖地以外では鉢植えにして、冬は室内の日当たりの良い場所や、霜の心配のないベランダ・軒下で育てた方が無難です。
うっかり霜に当てて葉を全部落としてしまっても、株自体が枯れていなければ、春に芽吹いて再び元気に育ちます。
水やりと肥料
水を好む植物なので、春~秋の生育期は土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えましょう。生育期に水切れをおこすと生育が止まって最悪の場合、枯らしてしまうこともあります。特に夏は暑いことと生育が旺盛で水をたくさん欲しがるのとがあいまって水切れしやすいので注意しましょう。冬は生育が止まるので水やりの回数を少なめにします。真冬は10日に1回、土が湿る程度の水やりでかまいません。下の方の葉はどうしても落ちてしまいますが、春に芽が吹きますので大丈夫です。
肥料は5月~9月に液体肥料を10日に1回の割合で与えます。固形のものを与える場合は油かすを使用します。油かすを使用する場合は月1回の間隔で与えましょう。
適した土
水はけが良くて肥えた土が適します。赤玉土(小粒)5:腐葉土3:ピートモス2の割合で混ぜた土を使用します。
植え替え・植え付け
非常に根の生育が早く、すぐに鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。根づまりした状態で育てても水をなかなか吸収できずに枯れてしまうので、鉢が小さいうちは、1年に1回を目安に植え替えを行います。鉢から抜いた株は長い根とまわりの土を半分くらい落としてから、新しい鉢に新しい土で植え替えます。
植え替えの適期は4~6月です。夏頃に購入した鉢植えはその時点で根づまりをおこしかけているものが多いので、すぐに一回り大きな鉢に植え替えた方がよいでしょう。そうすることで花つきも良くなり株も大きくなります。この場合は土をくずさずにそのまま植え替えます(鉢増しと言います)。特に夏の生長速度はすさまじく、春に植え替えた株が秋に鉢の底から根が伸び出て来るくらい育つこともあります。その場合も同様に鉢増ししましょう。
ふやし方
さし木でふやすことができます。5月~6月に枝の先端を10cm前後に切って、赤玉土を入れた鉢に挿します。その後は半日陰の場所において乾かさないようにときどき水を与えましょう。だいたい1ヶ月くらいで根が出はじめるので、生長を見て徐々に日光に慣らしていきます。
かかりやすい病害虫
害虫:アブラムシ
春先からアブラムシが発生します。
関連する植物
-
メディニラ・マグニフィカ
ノボタン科 難易度★★★☆☆
フィリピン原産の熱帯花木です。高温多湿を好みますが、寒さには弱い。