シャコバサボテン
- 科名
- サボテン科
- 学名
- Schlumbergera
- 別名
- デンマーク・カクタス クリスマス・カクタス
- 原産地
- ブラジル
- 大きさ
- 高さ20cm~50cm
- 開花期
- 9月~12月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、S.はSchlumbergera の略
ブラジルのリオデジャネイロの低地から高地までにおよそ5種が分布するサボテンで、主に樹上や岩の上に根を張ります。その中でも、シュルンベルゲラ・トルンカタ〔S. truncata〕を片親として、他の種を掛け合わせてできた園芸品種を一般に「シャコバサボテン」と呼びます。葉っぱ(正確には茎節-けいせつ-と言います)は平べったくやや厚みがあり、縁に大きめのぎざぎざがあります。節が何枚もつながって伸びていきます。名前は「シャコのような葉っぱのサボテン」という意味で葉っぱの姿を甲殻類のシャコに見立てたものです。
主な開花期は品種によって違いますが秋~冬がメインです。花色は赤、ピンク、白、オレンジ、クリーム色などで茎の先端につきます。花びらの質は薄く後ろ側に反り返ります。冬に咲く品種を「クリスマス・カクタス」、デンマークで品種改良された大輪で花付きの良い品種群を「デンマーク・カクタス」と呼ぶこともあります。茎節が長く伸びてくると下垂するので、大株はハンギングバスケットに植えても見栄えがします。
その他の仲間
もうひとつ、シャコバサボテンの交配親として代表的なものにシュルンベルゲラ・ラッセリアナ(和名:カニバサボテン)〔S. russeliana〕があります。本種は葉のフチが丸みを帯び、ぎざぎざにはなりません。イースターカクタスはシャコバサボテンとは近縁で姿形も似ていますが、別物です。主なシャコバサボテンの仲間と特長は以下の通りです。
季咲き系(従来品種)
主な交配親…トランカータ種 開花期:11月~12月 一般にシャコバサボテンと呼ばれます。
秋咲き系
主な交配親…オシチアナ種 開花期:9月~12月 秋に2~3回咲きます。
カニバサボテン系
主な交配親…ルッセリアナ種 開花期:2月~3月 昔からある系統です。
スプリングカクタス系
主な交配親…オプンチオイデス種 開花期:12月~2月 比較的小型のものが多いです。