- 科名
- サボテン科
- 学名
- Rhipsalidopsis
- 別名
- -----
- 原産地
- ブラジル
- 大きさ
- 20cm~30cm
- 開花期
- 3月~4月
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
ブラジル原産のサボテンの仲間で、キリスト教の復活祭(イースター)の頃に花を咲かせるのでこの名前があります。正式な名前(学名)はリプサリドプシスと言います。
サボテンというと荒涼とした砂漠に生えているようなイメージが強いですが、イースターカクタスは森林の樹木や岩場に張り付いて生活します。このような環境で育つものを森林性サボテンと言い、他にシャコバサボテンや月下美人などがよく知られています。
茎は平べったいものや稜のあるもの、毛の生えているものなど、種によって様々な形があります。それらの茎がつながってその頂点に花が咲きます。花色はピンク、オレンジ、赤などがあり、雄しべが花びらに変化して八重咲きになるものもあります。大きさは通常3~4cm程度ですが、大輪種は10cmを超します 。
仲間
一般にイースターカクタスと呼ばれて栽培されているものは、2つの野生種(原種)とそれらを交配して作られた品種群から成り立っています。
野生種の1つめは『リプサリドプシス・ロセア』で、かすかな芳香のある赤紫色の花を咲かせます。「落下の舞」と言う和名があります。
もう一つの野生種は『リプサリドプシス・ガエルテリ』で明るい赤色の花を咲かせます。ロセアと比較すると一回り大きな花を咲かせます。和名で「ゲ氏孔雀」と呼ばれます。
この2種をかけ合わせてつくられた園芸品種は多彩でバラエティーに富んだものが多く見られます。代表的なものとしてレッドスターや星孔雀(別名:クリムソンジャイアント)などがあります。
シャコバサボテンとの違い
分類上の違い
シャコバサボテンもイースターカクタスも見た目が似ており、森林性サボテンという共通性はありますが、シャコバサボテンはサボテン科シュルンベルゲラ属、イースターカクタスは同科リプサリドプシス属に分類されます。分類上は別物と言うことになります。
見た目などの違い
シャコバサボテンは花全体が筒状で長くなり開いたときに花びらが大きく反り返りますが、イースターカクタスは付け根の部分から花びらが平たく開きます。イースターカクタスには大型と小型の2系統がありますが、いずれもシャコバサボテンと比べると同じくらいか小ぶりです。関係ないですが、シャコバサボテンで冬を中心に開花する系統のものをクリスマスカクタスと呼びます。
関連する植物
-
シャコバサボテン
サボテン科 難易度★★★☆☆
ブラジルのリオデジャネイロの低地から高地までにおよそ5種が分布するサボテンで、主に樹上や岩の上に根を張ります。