シナモン

クスノキ科 「し」からはじまる植物 観葉植物

シナモン
画像提供:森グリーンハウス
この植物の育て方
科名
クスノキ科
学名
Cinnamomum verum
別名
セイロンニッケイ
原産地
インド マレーシア スリランカ
大きさ
高さ5m~10m
開花期
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難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

インド、マレーシア、スリランカに分布する樹木でセイロンニッケイとも呼ばれます。樹皮が料理のスパイスとして使われ、お菓子などでもおなじみです。スパイスとしての歴史は相当古く、古代ローマ帝国の記録にも登場します。

日本には乾燥されたものが8世紀頃に入ってきたのがはじめとされ、正倉院にも保存されているそうです。生きた樹木として入ってきたのは享保年間(1716~36)とされますが、このとき入ってきたのは近縁のシーボルディー種だと思われます。

葉っぱがつやつやで大きくて丸っこく、鑑賞価値が高いので幼木が観葉植物として出回ります。成木は樹高は10mを越し、幹の太さも50cmにもなります。

葉はタマゴ型で光沢があって、縦方向にくっきりとした葉脈が3本入ります。5~6月に小さな黄色い花を咲かせますがあまり目立たず見栄えもしません。

名前の由来

クスノキ科キンナモムム属は250種がアジア、オーストラリアに分布します。シナモン以外でなじみの深いものとしてクスノキが挙げられます。諸説ありますが、属名のキンナモムムはギリシア語のキノ(kino:巻く)とアモモス(amomos:香料)からなり、芳香があり乾燥するとくるりと巻く樹皮に由来するとされます。

種類

〔〕内は学名、C.はCinnamomumの略

スパイスで単に「シナモン」というとウェルム種を指すのが一般的ですが、近縁のカシア種も同様に広く利用されています。その他、似たものにシーボルディー種があります。この三者は混同されることが多いですが、それぞれ異なる種です。ウェルム種には甘い風味があり、用途にもよりますが上質とされます。

カシア(ケイ)〔C. cassia〕

中国、インドシナ原産。ケイ、トンキンニッケイ、チャイナシナモンとも呼ばれます。香辛料や薬として用いられ中華独特の香辛料「五香粉(ウーシャンフェン)」などにもはいっています。カシア種の樹皮はウェルム種に比べると表面がごつごつした感じです。日本に輸入されているものの多くはこのカシア種です。

シーボルディー〔C. sieboldiie〕

中国南部~ベトナム原産、享保年間に日本に渡来しました。寒冷な気候を苦手とするので霜の心配のない温暖な地域で栽培され、現在では南西諸島などでも自生が見られます。和名でニッケイと言うと本種を指します。

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