ジュウニノマキ(十二の巻)の育て方
- 科名
- ユリ科
※分類体系の違いでアロエ科もしくはツルボラン科とする場合もあります - 学名
- Haworthia fasciata
- 別名
- -----
- 原産地
- 南アフリカ
- 大きさ
- 10cm~15cm
- 主な開花期
- -----
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
南アフリカ原産、ユリ科ハウォルチア属の多肉植物です。ハウォルチアはその姿から「硬葉系」と「軟葉系」に大別されますが、本種は「硬葉系ハウォルチア」に分類されます。ハウォルチアはたくさんの種があり、どれも個性的でその魅力は一言で語り尽くせるものではありません。ジュウニノマキはその中でも親しまれ広く普及している種のひとつです。日本の気候では春・秋によく生長して夏や冬は生育が緩慢になるか休眠します。
先端が細長くとがったやや肉厚の細長い葉を放射状に出し、葉の外側に白い横しま模様が立体的に入るのが特徴で、その姿はシマウマや霜降りの様です。草姿はアロエを小さくしたようにも見えますが別物の植物です。個体差が大きく、葉色や横縞の姿が異なる品種があります。代表的なものに、白い模様の幅が広い「ワイドバンド」や「チョベリバ」黄色っぽい縦縞がぼんやり入る「白蝶」、葉っぱが短い「ショートリーフ」などがあります。
生長はゆっくりで、高さは15cm程度に収まる小型種ですが株元からよく子株を吹き、株全体は径15cmほどに広がります。春から夏にかけて、細い花茎を長く伸ばして茶色い筋の入った白い花を数輪咲かせます。
育て方
- ・春~秋は直射日光を避ける
- ・夏は風通しの良い場所、冬は寒さが避けられる場所へ
- ・水は土が乾いてから、冬は乾かし気味に
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え |
4月~6月 |
---|---|
肥料 | 4月~6月 / 10月~11月上 |
日当たり・置き場所
強い直射日光は苦手な植物で、自生地では岩場の陰などに群生することが多いです。強い日差しに当たり続けると葉焼けを起こして葉が赤茶色になります。冬以外は日除けネットや寒冷紗で遮光するか間接的に光の入る明るい場所で育てます。日陰では都合が悪いですが、室内の明るい場所なら充分育ちます。暑さは少し嫌がるので夏は風通しのよい場所へ。耐寒温度は0℃~5℃、冬は寒風や霜を避けます。
水やり・肥料
水は土が乾いてから行います。夏と冬は生長が停滞するので水やりの回数と量を減らして乾かし気味にします。暑いとよく乾くので水をたっぷりあげたくなりますが、むしろ逆効果です。水を必要としていないのにたくさん与えると、根が傷んで株がダメになってしまいます。
肥料は春と秋の生育期に液体肥料やゆっくりと効く粒状肥料を適宜施します。肥料に関係なく、もともと生長がゆっくりな植物ですが、気持ち多めに施すと子株がでやすいです。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え替えの適期は春です。用土は水はけのよいものを用います。
ふやし方
株分け、葉ざしでふやすことができます。
株分けは子株を親株から外して少し湿り気のある土に植え付けます(根を乾かさない方がよいので)。適期は春で植え替えと同時に行うとよいでしょう。
葉ざしは下の方の充実した葉をとって土の上に置きます。途中から折れてしまった葉は根がでないことがあるので、基部(付け根)からむしり取るようにします。
その他の画像
1.ワイドバンド 2.白蝶
関連する植物
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アロエ
ユリ(ススキノキ)科 難易度★★★☆☆
日本でもなじみ深いが、個性的な種が豊富にあり、その魅力は語り尽くせない。