シンビディエラの育て方

ランの仲間 「し」からはじまる植物

シンビディエラ
ロドキラ
科名
ラン科
学名
Cymbidiella
別名
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原産地
マダガスカル
大きさ
50cm~80cm
主な開花期
耐寒性
よわい
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

マダガスカルに3種が分布するランの仲間です。2種が樹木の幹などに根を張り付かせて生活する着性種で、1種が湿地や湿り気のある岩場などに自生します。シンビジウムと近縁で草姿も似ています

ほふくする茎の先端に細長く膨らんだバルブをつくり、それを包むように細長い葉が左右交互にでます。主な開花期は夏で、株元から花茎を上に伸ばし、数十輪の花をまばらに咲かせます。花は緑色で径5cm~6cm、中央の花びらが鮮やかな濃赤に色づいたり黒褐色の斑点が入り、その姿は印象に残ります。

シンビディエラは「小型のシンビジウム」という意味で、ラベルなどに書く際の略号は「Cymla.」です。


種類

〔〕内は学名、C.はCymbidiellaの略

ロドキラ(=パルダリナ)〔C. rhodochila =C. pardalina〕

東部マダガスカルの標高600m~800mの斜面に分布します。樹木の上などで生育する着性種。比較的栽培されているシンビディエラの中ではポピュラーな種です。緑色の花びらに黒褐色の斑点が入り、中央の赤い花びらの喉元が黄色になります。その花色から海外では「scarlet cymbidium(緋色のシンビジウム)」とも呼ばれます。

フラベラタ〔C. flabellata〕

東部マダガスカルの標高0m~1200mに分布します。川沿いの湿地や海岸の岩場など、常に地表が湿っている場所で生育します。花は黄緑色で径5cmほど、中央の花びらに鮮やかな赤の縁取りが太く入ります。

ファルシゲラ〔C. falcigera〕

東部マダガスカルの標高0~400mに分布します。自生地ではラフィアと呼ばれるヤシの幹のみに着生する変わった種。花色は緑色で中央の花びらには黒い斑点が入ります。生長した株は非常にたくさんの花を咲かせます。

育て方

シンビジウムの近縁種ですが性質は全く異なります。

生育には15℃以上の気温が必要で、寒さには弱いです。強い直射日光を嫌うので、半日陰の場所で育てます。 高温多湿を好むので、生育期は水切れさせないように注意します。気温の低い時期は水が多いと根腐れを起こすので乾燥気味に管理しますが、完全に乾かさないようにしましょう。

植え込み材料は水ゴケで、プラ鉢や木枠のバスケットなどに植えます。植え替えを非常に嫌うランで、根を傷めてしまうと数年間花を咲かせないこともあります。

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