シダルケアの育て方
園芸品種:‘パーティーガール’
- 科名
- アオイ科
- 学名
- Sidalcea
- 別名
- ミニホリホック
- 原産地
- 北アメリカ北西部
- 大きさ
- 30cm~90cm
- 主な開花期
- 6月~8月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
〔〕内は学名。S.はSidalceaの略。
北アメリカ北西部におよそ8種~25種が分布します。一年草と多年草がありますが、主に栽培されているのは多年草のもので、カンディダ〔S. candida〕とマルビフロラ〔S. malviflora〕の2種と、それらの園芸品種や雑種です。
タチアオイ(ホリホック)を全体的に小さくしたような草姿で、ミニホリホックとも呼ばれています。日本にはカンディダが昭和の初めに渡来しました。性質は強いですが高温多湿に弱いので、夏でも涼しい地域以外ではあまり栽培されていません。
草丈は30cm~90cm、葉っぱは大きく切れ込んだ掌状や浅く切れ込んだ円形です。地際から生えて来る葉(根出葉)は、円形に近いものが多いです。茎は上の方で枝分かれします。
主な開花期は6月~8月で、細い茎を直立させてハイビスカスやムクゲに似た径2.5cm~5cmの花を咲かせます。花色は白、濃~淡ピンクです。
名前の由来
シダルケアの名前は同じアオイ科のシダ属とアルケア(タチアオイ)属、2つの属名をくっつけたものです。つまり、Sida+Alcea=Sidalceaと言うことになります。両属を足して2で割ったような、『中間的な形態』と言うような意味合いが込められています。
育て方
- ・日のよく当たる乾燥気味の場所が適する
- ・夏の高温多湿に気をつける
- ・根は長くてまばら、深く張る
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月 / 10月~11月上 |
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肥料 | 3月中~下 / 9月中~下 |
日当たり・置き場所
日当たり~半日陰の、水はけがよい場所が適しています。高温多湿では株が弱ります。夏が厳しい場所では、地植えは避けて鉢植えにして、高温期は風通しのよい日陰に避難させるなどの対策をします。寒さには強いので、特に防寒はしなくてもよいでしょう。
水やり・肥料
乾燥気味~適湿を好みます。水のやり過ぎによる多湿は根が傷む原因となります。
肥料は生育がはじまる3月と秋に涼しくなる9月中旬以降の年2回、株元に少量の肥料を与えます。肥料は少なめでよく育ち、多肥は禁物です。
植え付けと用土
苗の植え付け適期は、春~秋ですが、真夏はできるだけ避けます。ベストの時期は芽が出て生長をはじめる前の早春や、夏の暑さが去って涼しくなる中秋です。根が深く張るので、できるだけ深さのある鉢や花壇が適しています。
水はけと水もちのよい土であれば、あまり質は問わずによく育ちます。腐葉土や堆肥など腐植質のたくさんはいった土なら、なおよいです。鉢植えは赤玉土(小粒)5:鹿沼土(小粒)2:腐葉土3の割合で混ぜた土など。
ふやし方
数年同じ場所で育てると生育が悪くなってくるので、2~3年おきに株分けを行います。適期は早春か中秋以降です。長い根がまばらに出るので、地植え株を掘りあげる際は、根を切らないよう丁寧に扱います。