シャシャンボの育て方
- 科名
- ツツジ科
- 学名
- Vaccinum bracteatum
- 別名
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- 原産地
- 日本 朝鮮半島南部 中国 東南アジア
- 大きさ
- 高さ2m~8m
- 主な開花期
- 5月~7月(果熟期:10月~12月)
- 耐寒性
- ややよわい(霜・凍結注意)
- 難易度
- ★★☆☆☆(ふつう)
こんな植物です
日本(関東南部より西、四国、九州、沖縄)、朝鮮半島南部、中国、東南アジアに分布する常緑樹です。主に暖地の乾いた丘陵地や低地林に生育します。神社やお寺、公園などに植えられています。庭木として植え込みや生垣にもできますが、あまり利用はされていません。ブルーベリーは同属の植物で、果実や花姿は似ています。
姿・形
樹高は通常2m~5mにおさまりますが、8mの大きさになるものもあります。小枝を細かく出して茂ります。樹皮は灰色で、縦に細く剥がれます。剥がれた後は赤褐色から褐色になります。
葉っぱは先端の尖ったタマゴ型で長さ3cm~7cmになります。厚みのある革質で濃緑色、表面に光沢があります。縁はごく浅いギザギザになり、枝には左右交互に付く互生です。葉裏の主脈上にぽつぽつと小さな突起があります。肉眼ではわかりにくい突起ですが、指で主脈を撫でると引っかかりがあるので、存在がよくわかります。葉は通常2年で落ちます。
初夏~梅雨頃に、昨年伸びた枝の葉腋(葉軸と枝の接点あたり)から細い花茎を出して、たくさんの花が房状に咲きます。花は径5mm、縦長の壺型で先端が5つに裂けて開きます。色は白で、ときに赤みがかります。花軸のつけ根にある鱗片状の苞葉が目立ちます。
果実は径5mmの球形で、秋~冬に熟して、表面に白い粉を帯びた黒紫色になります。頂部は萼片の跡が梅鉢型や花型にへこみます。果実は食べることができます。果肉は赤紫色で、つぶすとぶどう色の汁が出てきます。
名前の由来
小さな果実を「ささんぼ(小小ん坊・少々坊)」と呼び、それが転じてシャシャンボになったとされます。
属名のバッキニウムはラテン語のバッキナス(牡牛)に由来するとされますが、詳細は不明です。種小名のブラクテアツムは「苞葉のある」という意味です。
育て方
- ・日当たりの良い場所でよく育ちます
- ・水はけのよい砂質土壌が適します
- ・関東南部より西が植栽適地
●ポイント
栽培カレンダー
日常の手入れ
細かい枝を出すので、刈りこんで形を整えることができます。。
日当たり・置き場所
ある程度の日陰にも耐えますが、日当たりの良い場所が適しています。砂質で水はけのよい土壌を好みます。暖地向きの植物で植栽適地は関東南部より西です。
ふやし方
タネからふやすことができます。冬に熟した果実を採取して、果肉をよく洗い流しタネを取りだします。タネは乾かさないように貯蔵しておき、春になったらまきます。
さし木もできますが、やや困難です。
その他の画像
1.葉っぱ 2.樹皮 3.未熟な果実 4.熟した果実 5.葉裏主脈上の突起
関連する植物
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ペルネッティア(真珠の木)
ツツジ科 難易度★★★☆☆
春に咲く壺形の花、秋に白く色づく1cm前後の果実が可愛らしい。