ダイモンジソウ
画像提供:H.S
- 科名
- ユキノシタ科
- 学名
- Saxifraga fortunei var.incisolobata
- 別名
- 大文字草
- 原産地
- 日本 中国 朝鮮半島
- 大きさ
- 高さ10cm~40cm
- 開花期
- 9月~11月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
日本(本州の関東より西・四国・九州)・朝鮮半島・中国・サハリンなどに分布する、毎年花を咲かせる多年草で、山野草として扱います。湿り気のある環境を好み、渓谷の岩肌などに自生します。5枚の花びらの長さと並びが、漢字の「大」の字に見えるのでこの名前があります。
花色・葉の形、姿形などの変異が顕著で、限られた地域に産する変種も多いです。それらがさらに人の手によって育種され、現在では様々な園芸品種を見ることができます。
主な開花期は夏から晩秋、株元から花茎を伸ばして、その先端に数輪から十数輪の花を咲かせます。基本となる野生種の花色は白もしくは淡い紅色ですが、園芸品種には濃い紅色、ピンク、緑色などの花色があります。花びらも糸のように幅の細いものから、幅が広くフチに切れ込みの入るもの、八重咲きなどがあります。
草丈は10cm~40cm、茎は通常長く伸びず、長い軸を持った葉(根出葉)が地際からたくさん出てきて茂ります。葉色は濃緑色や、褐色を帯びた緑色です。葉に美しい模様の入る斑入り種も知られています。
変種
ミヤマダイモンジソウ
高山性で全体的に小型です。花びらの幅は広く丸みがあり葉裏が紅色。
ベニバナダイモンジソウ
ミヤマダイモンジソウの中で、淡紅色の花を咲かすもの。
ウラベニダイモンジソウ
ミヤマダイモンジソウの中で、葉裏の紅色が濃いもの。
イズノシマダイモンジソウ
伊豆や房総半島に分布、開花時期は晩秋で花茎に長い毛が生える。
ヤクシマダイモンジソウ
屋久島原産、葉の直径が1cm前後の超小型種。
近い仲間
〔〕内は学名、S.はSaxifragaの略
ジンジソウ
エチゼンダイモンジソウ〔S. acerifolia〕
福井県の一部に産する固有種で、ダイモンジソウと付いてますが別種です。ダイモンジソウに似ていますが葉は深く切れ込みます。開花期は主に春です。
ジンジソウ〔S. cortusaefolia〕
本州の関東より西、四国、九州などに分布します。5枚の花びらのうち、下の2枚が非常に長くて「人」の字のように見えるので、この名前があります。
ハルユキノシタ〔S. nipponica〕
5月~6月頃に開花する春咲き種です。花色は白。
関連する植物
-
ヒマラヤユキノシタ
ユキノシタ科 難易度★☆☆☆☆
しゃもじのような形の大きな葉っぱ、花もかわいらしい。