ディフェンバキアの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- サトイモ科
- 学名
- Dieffenbachia
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
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- 大きさ
- 高さ30cm~2m
- 耐寒性
- よわい(10℃以上)
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・冬は10℃できれば13℃以上
- ・湿度の高い、半日陰を好む
- ・植え替え、切り戻しは気温の高い時期に
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月~8月 |
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仕立て直し | 5月~6月 |
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
扱いの注意点
茎葉を切った際に出る汁にはシュウ酸カルシウムなどの有毒成分が含まれており、皮膚に付くとかぶれたり、口内など粘膜に付くとひどい炎症を起こします。普通に育ててると特に問題はないのですが、一応そのような成分が含まれているということを覚えておき、作業する際は注意しましょう
仕立て直し
丈が伸びすぎたり、下の方の葉が落ちてバランスの悪くなった株は仕立て直しと植え替えを行います。適期は5月~6月で、地際から2~3節の位置で茎を切り落とします。鉢から抜いた株は古い土を軽く落として、一回り大きな鉢に新しい用土で植え付けます。
切り落とした茎はさし木に利用できます。雑菌が入って腐敗することがあるので、さし木する前に切り口の表面を乾かしておきましょう。葉の付いている頂点の部分はそのまま鉢植えにすると、すぐに楽しめます。葉の付いていない部分も2~3節に切り分けて土に挿しておくと節から小さな芽が出て来ます(茎ざし、茎伏せ)。いずれも、乾かさないように日陰で管理すると、3週間程度で根が出て生育をはじめます。
日当たり・置き場所
春~秋にかけては半日陰(直射日光はさし込まないが明るい場所)で栽培します。外に出して育てる場合は最低気温が13℃以上になった頃が目安です。真夏の直射日光に長時間あたり続けると葉が傷んで茶色く枯れる「葉焼け」を起こすので、置き場所に気をつけましょう。日光のことに気をつければ暑さにはよく耐えます。
秋から室内に取り込むまでは午前中いっぱいは充分に日の当たるような場所に置いて冬の寒さに耐えられる丈夫な株を作るようにしましょう。
冬越し
寒さには弱く、最低でも10℃(できれば13℃以上)以上の気温が必要です。10℃を切ると葉が黄色く枯れて落ちます。丸坊主の状態でも何とか生き残り、春に芽を出すこともありますが、5℃以下では株が枯れます。
冬は室内の良く日の当たる場所で栽培しますが、室内の暖房の直接当たるような場所に置くと乾燥して葉が傷むので気をつけましょう。
水やりと肥料
空気中の湿度が高い方がよく育ちますが、土は乾燥気味を好みます。春から秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬は土の表面が乾いてから3日ほど間を空けて水やりを行います。冬は生育も鈍く、根が水をほしがらないので、通常通り水やりをおこなうと根が腐って枯れてしまうことがあります。
春~秋にかけては肥料が必要です。肥料が少ないと葉が小さくなったり耐寒性が弱まります。月に1回の割合で市販の錠剤の形をした置き肥を与え、同時に10日に1回の割合で液体肥料を与えます。
適した土
水はけの良い土が適します。冬は室内で育てることを考えると腐葉土よりもカビの生えにくいピートモスを使う方がよいでしょう。赤玉土(小粒)5:ピートモス3:バーミキュライト2の割合で混ぜた土を使用します。
植え替え・植え付け
鉢の中が根でいっぱいになると、下の方から葉が落ちて生育も衰えます。鉢の底から根が伸びてきたり、水をやってもなかなかしみこまないようなら鉢の中が根でいっぱいになっている証拠です。生育旺盛なものなら1年でそのような状態になることもあります。2年に1回を目安に植え替えます。
植え替えは高温多湿期の5~8月頃が適期です。鉢から抜いた株はまわりの土を1/3ほど落として一回り大きな鉢に、新しい土で植え替えます。
ふやし方
さし木、とり木でふやすことができます。さし木については上記の「日常の手入れ・仕立て直し」をご覧ください。
とり木は2cm幅で皮をぐるりと剥ぎ、そこを湿らせた水ゴケでくるんで、その上から乾かないようにビニールなどを巻いて上下をしばります。3週間後、ビニール外して発根が確認できたら、切り離して鉢に植えます。根と水ゴケがくっついているようなら水ゴケは無理に外さずそのまま植えます。適期は5月~8月です。
かかりやすい病害虫
害虫:ハダニ
高温乾燥時期にハダニが付いて吸汁し、植物の生育を弱らせます。そのような場合は湿らしたティッシュなどで葉の裏を軽くこすってハダニを取り除きます。発生がひどい場合は、薬剤を散布して駆除します。