ディル
- 科名
- セリ科
- 学名
- Anethum graveolens
- 別名
- イノンド
- 原産地
- 地中海沿岸 西アジア
- 大きさ
- 高さ60cm~80cm
- 開花期
- 5月~7月
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
こんな植物です
〔〕内は学名
地中海~西アジアの広い範囲に分布する一年草で、茎葉やタネを香辛料やハーブとして利用します。
人との関わり合いは非常に古く、古代エジプトですでに栽培されていたといわれています。ヨーロッパでは古くから料理に使われているポピュラーなハーブのひとつです。魚や酢との相性がよく、フレッシュな茎葉はサーモン、ディル・シード(乾燥させたタネ)はピクルスの香り付けに定番としてよく用いられます。
ディルは「なだめる、穏やかにする」という意味の「dilla」に由来します。日本に入ってきたのは江戸時代初期で薬として使われてきました。
初夏になると、黄色い小花がパラソルを広げたような姿にまとまって咲きます。日本では一般家庭まで浸透しているハーブとは言えないでしょうが、魚料理と相性がよいという点などから、今後食卓でも活躍して欲しいハーブのひとつです。
フェンネル〔Foeniculum vulgare〕(ウイキョウ)は見た目が似ていて、同様にハーブとして扱われています。
関連する植物
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フェンネル
セリ科
株元がふくらむフローレンスフェンネルは野菜のように利用します。