ディケロステンマの育て方
- 科名
- ヒガンバナ科
- 学名
- Dichelostemma
- 別名
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- 原産地
- 北アメリカ
- 大きさ
- 40cm~90cm
- 主な開花期
- 4月~6月
- 耐寒性
- 種により異なるがおおむねつよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
北アメリカのカリフォルニアに5種が分布する球根植物です。秋に球根を植え付けると、春~初夏に花を咲かせます。球根のタイプは茎が肥大した球茎です。
葉っぱは細長い線形で、地際から3~5枚出します。春に花茎を長く伸ばして、数輪から数十輪の花を頂点に咲かせます。花姿は種によって大きく異なります。
比較的よく見る種は、イダマイアやコンゲスタム、マルチフロラムなどです(主な種類で説明します)。その他、園芸品種と思われるピンクダイヤモンドも見かけます。秋口に園芸店などで出回りますが、球根は複数の種類を混ぜたミックス球のことが多いです。
名前は「2つになった王冠」という意味で、仮雄ずい(未発達の雄しべ)が2つに裂けていることに由来します。
種類
〔〕内は学名 D.はDichelostemmaの略
イダマイア〔D. ida-maia〕
長く伸ばした花茎の先端に、真ん中がふくらんだ細長い袋状の花を数輪、下向きに咲かせます。花色は深紅で先端が緑色。開花すると先端の部分がくるりと反り返ります。
コンゲスタム〔D. congestum〕
星形に開いた淡藤色の花がかたまって咲きます。花茎は最大1m近くになります。
マルチフロラム〔D. multiflorum〕
星形に開いた藤色の花をボール状にまとまって咲かせます。ワイルドヒヤシンスの英名があります。
育て方
- ・イダマイアは霜や凍結に気をつける
- ・休眠期は断水する
- ・水はけのよい土が適する
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
球根の植え付け | 10月~11月 |
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日常の手入れ
球根の保存
花後、葉っぱが黄色く枯れてきたら休眠に入る合図です。地植えの場合、掘りあげて表面をよく乾かして土を落とし、風通しの良い水のかからない場所に貯蔵します。鉢植えは掘りあげず、鉢ごと雨の当たらない場所に置いておけば良いです。
日当たり・置き場所
秋~春の生育期は日当たりの良い場所で育てます。耐寒性は種によって異なります。イダマイアはディケロステンマの中では寒さがやや苦手です。強健で枯れてしまうことは少ないですが、強い霜や凍結には気をつけましょう。マルチフロラムやコンゲスタムは寒さに強く、関西の平地なら戸外でも充分冬を越します。育てている種がよくわからない場合、とりあえず霜は避けるようにします。
水やり・肥料
植え付けてから花が咲くまでは、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。葉っぱが黄色く枯れてきたら、徐々に水やりの回数を減らし、完全に枯れたら秋まで断水します。
肥料は植え付けるときに、ゆっくりと効く肥料を土に混ぜ込んでおきます。
植え付けと用土
植え付けの適期は10月~11月です。鉢植えは4.5号鉢(直径13.5cm)に5球、地植えは5cm間隔で深さ5cmが目安です。
水はけのよい土が適しています。鉢植えは赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土など。
ふやし方
鉢植えは、数年間植えっぱなしで大丈夫です。球根が増えて鉢がきゅうくつになったら秋に掘りあげて分球して植え直します。
その他の画像
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キルタンサス
ヒガンバナ科 難易度★★★☆☆
南アフリカに約50種類が分布する小球根です。生育サイクルで夏型と冬型があります。