チャイブ
- 科名
- ユリ(ヒガンバナ)科
- 学名
- Allium schoenoprasum
- 別名
- セイヨウアサツキ シブレット
- 原産地
- 北半球の温帯~寒帯
- 大きさ
- 高さ20cm~30cm
- 開花期
- 5月~7月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名
北半球の温帯~寒帯に分布するネギの仲間です。たくさんの株が地際でくっついてわさわさ茂るので、複数形でチャイブスとも呼びます。葉を料理の風味付けやアクセントに利用するハーブで、感覚としては薬味に近いです。薬味としてなじみの深いアサツキ〔var. foliosum〕は、日本原産でチャイブの変種です。
細い円筒形で中空の葉っぱを地際から伸ばして、草丈は30cmほどになります。初夏になると赤紫色の小花をボール状に咲かせます。葉の先端にポンポンと咲く姿は可愛らしくて鑑賞価値も高いです。メインとなりづらいですが、花壇のフチなどに群植すると見栄えがします。冬に葉っぱは枯れますが、多年草なので毎年芽を出して生長します。
アサツキとの違い
アサツキは球根(鱗茎)ができ夏は休眠し、全体的にやや小型です。チャイブは球根ができず、冬に葉が枯れますが休眠はしません。
由来・歴史
種小名のスコエノプラスム(schoenoprasum)は「イグサのようなネギ」と言う意味で、葉姿に由来します。
地中海沿岸では2000年前から栽培されていました。栽培の起源は中国で、そこからアジアやヨーロッパに広がっていったという説もあります。現在、商業的にはドイツやデンマーク、イギリスなど北ヨーロッパとアメリカで多く生産されています。
利用
ネギのように薬味として幅広く利用できます。硫化アリルを多く含み、玉ねぎやネギと同じような風味をもちます。乾燥させたり、熱を通しすぎたり、刻んだまま放置しておくと風味が飛んでしまうので、生葉を直前に調理するのが最適です。タマゴやジャガイモとの相性がよく、オムレツやポトとサラダにも合います。ヴィシソワーズやトマトサラダに散らすと風味とともに色合いもよくなります。刻んだ葉をバターに練り込んだチャイブバターも代表的な使い方です。
関連する植物
-
ワケギ
ユリ(ヒガンバナ)科 難易度★★☆☆☆
ネギとはまた違う風味で用途も広い。秋に球根(鱗茎)を植え付ける。