ドンベヤの育て方
- 科名
- ハナシノブ科
- 学名
- Dombeya
- 別名
- -----
- 原産地
- アフリカ マダガスカル
- 大きさ
- 2m~3m
- 主な開花期
- 11月~4月
- 耐寒性
- 3℃以上
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
アフリカ、マダガスカルに200種類以上が分布する常緑性の低木です。花の咲く時期は品種により差がありますが、だいたいが晩秋~春です。花色はピンク、赤、白、紫などがあり小さな花がたくさん集まって直径20cmほどのボール状になり、満開の時は非常にボリュームと存在感を見せてくれます。原産地では庭園樹として利用されることも多いそうです。葉の形は桐の葉に似ており、比較的大きいです。名前はフランスの植物学者ドンベイ(Dombey)にちなみます。
日本ではピンク色の花を咲かせるウォリキー(ウォリッキー 、 ワリチー、ウァリチー)〔D. wallichii〕や白に近い淡いピンク色のバージェッシアエ(ブルゲシアエ)〔burgessiae〕などが出回っています。
その他の画像
1.白花種 2.セミノール(園芸品種)
育て方
- ・越冬温度は3℃以上
- ・花後に切り戻す
- ・乾燥に弱い、乾いたら水をたっぷり
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月下~10月上 |
---|---|
剪定 | 3月~4月 |
肥料 | 4月下~10月 |
日常の手入れ
栽培のコツ
基本的に丈夫で育てやすい植物で、土も選びません。育てる上でのポイントは冬越しと水やりになります。また、生育旺盛で幹や枝がよく伸び、葉も比較的大きくてよく茂り場所をとりますので、花後に剪定をして常にコンパクトに保つことも大切です。
剪定
生育旺盛でほおっておくと大きくなりすぎて場所をとります。花が終わった3~4月に枝や幹を短く切り戻して(剪定して)コンパクトな樹形に整えましょう。各枝は葉を2枚ほど残して短く切り戻し、幹も必要に応じて好みの高さに切り詰めます。春~秋の気温の高い時期はぐんぐん生長するので、多少大胆に切り戻しても大丈夫です。
日当たり・置き場所
熱帯花木の中では低温に強く0~3℃の気温があれば冬越しできます。暖地では地植えで育てることができますが、霜や寒風には耐えられないので、通常は鉢植えにして冬は室内の日当たりのよい場所や寒風の避けられるベランダなどで育てます(そのほうが無難です)。また、バージェッシアエはドンベヤの中でも低温に強く-3℃程度まで耐えることができますが、やはり霜や寒風には当てないようにしましょう。
水やり・肥料
乾燥に弱く、水切れさせてしまうと生長が衰えます。春~秋の生育期間は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は低温であまり生長しないのでやや乾かし気味にしますが、極端に乾燥させてしまうと花が咲かなくなるので気を付けましょう。
肥料はさほどたくさん必要としません。春~秋の生育期に液体肥料を10日に1回程度与えます。肥料が多いと育ち過ぎるので気を付けましょう。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
茎葉・根の生育が旺盛で鉢が小さいとバランスが悪く倒れやすくなったり、充分根が張れないこともあります。苗がちいさい内はそれに見合った大きさの鉢で育てますが、最終的には尺鉢(10号鉢・直径30cm)程度の大きさが必要となります。
ふやし方
挿し木でふやすことができます。剪定で切り落とした枝を使えば無駄がありません。挿し穂は先端を切り落とした中間の部分の枝を使います。長さの目安は2節、およそ15cmです。葉っぱを1~2枚残して後は取り除き、湿らせた用土に挿して乾かさないように管理します。ビニールポットなどにまとめて挿した方が効率がよいです。作業後2ヶ月ほどで根が出て苗になるので、まとめて挿した場合は1本ずつ鉢に植え替えます。
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