ツルバキアの育て方
- 科名
- ユリ(ネギ)科
- 学名
- Tulbaghia
- 別名
- ソサイアティ・ガーリック
- 原産地
- 南アフリカ
- 大きさ
- 40cm~50cm
- 主な開花期
- 5月~8月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、T.はTulbaghiaの略
約24種類が南アフリカに分布する球根性植物で、日本では花に甘い芳香があるフラグランス〔T. fragrans〕と比較的開花期間の長いビオラケア〔T. violacea〕の2種が普及しています。また、ビオラケアには白い斑のはいる園芸品種があります。初夏~夏に花茎の頂点に星形の花を放射状に十数輪付けます。花色は淡いすみれ色、白などがあります。性質は丈夫で花付きも非常によく、荒れ地でも生長し花を咲かせます。葉は細長くニラのような姿です。
用途・由来
性質丈夫で花も美しく、鉢植えや花壇に適します。ビオラケアは茎葉を傷つけると強烈なニンニク臭がするので、切り花には不向きです。ツルバキアは18世紀オランダの喜望峰総督ツルバグの名前にちなみます。
育て方
- ・日当たりと水はけのよい場所を好む
- ・多湿を嫌う
- ・数年に1回株分けも兼ねて植え替える
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
球根植え付け | 3月下~4月中 |
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日当たり・置き場所
日当たりの良い環境を好みますが、ある程度の耐陰性もあり午前中いっぱい日が射して午後からは日陰になるような半日陰の場所でも良く育ちます。
霜の降りる頃に地上部が枯れて球根の状態で冬を越します。耐寒性は-5℃~-10℃と比較的強いですが寒さの厳しい地方では、地面を腐葉土や落ち葉で覆うなど防寒をして球根を凍らせないようにしましょう。地上部が枯れてしまうと日当たりは関係ないので、鉢植えの場合は鉢ごと室内に取り込んでも良いでしょう。
水やり・肥料
やや多湿を嫌い乾燥気味を好みます。鉢植えは土の表面が乾いてから水を与えるようにしましょう。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
3月下旬から4月中旬に植え付けます。一度植え付けると数年間は植えっぱなしでかまいません。
数年間育てていると球根が増えてきゅうくつになってしまいます。数年に1回、春に掘りあげて株を分けて(球根をバラして)植え替えましょう。
性質は丈夫であまり土質を選ばず荒れ地でも育ちます。ただ、水はけの悪い土壌では生育が悪いので地植えの際は気を付けましょう。
ふやし方
株分けで増やすことができます。